Photo Story｜波頭-なみがしら-/Namigasira
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「波頭-なみがしら-」
浜辺に押し寄せる波。
一つの一つの波が
幾重にも重なりながら
あるいは混ざり合いながら
浜辺へとようやく到着する。
轟音響かせながら
波飛沫が泡沫となって消えていく。
まさに波頭の軌跡。
Photo Story
波を見るのが好きだ。
穏やかな波も
少し荒々しい波も
威厳溢れる勢いがある波も
全部好き。
先日も、
頭の中がいっぱいいっぱいで
ぐちゃぐちゃになってしまった時は
夜に海に訪れて
波を眺めて少しだけぼーっとしたり。
暗がりの中で
少しだけ荒々しい波は
ちょっとだけ怖かった。
でも、
やっぱり波を眺めていると
色々な雑念が消えてスッキリする。
だからこそ
波を眺めることが好き。
・・・
この日はパートナーのネイルケアのイベント出展日。
今月で2回目となり
僕の写真もいくつかギャラリーとして展示。
特にイベント中はやることがないので
近くを散策することにした。
自転車で10分ほど走れば海に着く。
その海は砂利とか石がゴロゴロしていて
大量のテトラポットが埋められたり積まれたりしている。
コンビニて適当におにぎりを買い、
浜辺の近くにあるテトラポットによじ登り
腰を下ろして海を眺めながら昼食を取ることに。
この日はとてもよく晴れていて
風も穏やかで気温も少し肌寒いくらい。
上着一枚を羽織れば
ちょっと暑いくらいの気持ち良い天気。
それなのに
波はいつもよりも勢いがあって
ざぶーん
ざばーん
ざっぶーん
ざっばーん
ばしゃばしゃ…
いろんな波の音が轟いていた。
時折強い一波が
テトラポットに強く打ちつけると
少し離れている僕のところにも
波飛沫が降りかかったりしていた。
特に不快に思うことはなく
ただぼーっとご飯を食べながら波を眺める。
・・・
波ってとても個性的だと思った。
特に波に打ち寄せる瞬間、
いろんな波の形があることに気がつく。
波頭の中央から崩れる波。
波頭の片端から徐々に崩れる波。
ただただ波頭が押し寄せる波…。
その一つ一つの個性が
ゆらぎのテンポ感の中で
止まることなく
大曲を作っているかのようにも思えた。
何せ心地よい。
・・・
どこからともなく発生した波は
ひたすらに浜辺に向かって押し寄せている。
テトラポットによじ登り
その波の軌跡を見ようとして
撮影したのが今回の写真。
いつもは正面から見る波も
横から見るとまた格別に美しい。
まさに自然の壮大さと美しさを垣間見た瞬間だった。
波に乗れないけれども
波を写すことはできる。
これからも波の写真はたくさん撮っていきたい。。。
ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように！
2023年11月7日
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