Photo Story｜野茨-のいばら-/Noibara
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「野茨-のいばら-/Noibara」
河口の荒地に咲いていた野茨。
枝についたたくさんの棘が
先に進むのをまるで拒んでいたが、
足元を見れば
大きな美しい花が咲いていた。
この美しい私を見て！
と言わんばかりのよう。
荒地でも力強く咲くその花に
しばらくの間見惚れていた。
Photo Story
野茨、または野薔薇ともいう。
日本に自生する野に咲く薔薇。
特に珍しい品種ではなくて
沖縄以外の日本各地に見られるそうな。
今回写真を撮ったのは
またしても大井川河口。
じゃりじゃりした砂石の大地に
這うようにこの植物が広がっていた。
薔薇であるからして
木枝には棘がしっかりとある。
掻き分けながら歩いていても
その棘が足元をちくちくと痛い。
まさに美しい花には棘がある。
・・・
この時期になると
赤い実が目立つようになる。
といってもこの赤い実は偽果と言って
本当の果実はこの偽果の中に複数個入っているそうな。
この偽果はほのかに甘みがあり、
食用としても利用されてきている。
また、乾燥させたものは
生薬としても利用されてきた歴史がある。
利尿作用があって下痢止めにもなるらしい。
他にも肌荒れ予防にも効果があり
ノイバラの果実エキスが化粧品にも利用されているとかなんとか。
花も芳香があるので
香水にも使われていたりと
人間にとってとても有益な存在である。
こういう身近な植物たちを知ることで
人工物だけに頼らずとも生きていける術を
少しでも身につけておく必要があると思う。
テクノロジーに頼りすぎると
自分の頭を使わなくなってしまい
いざ使えない状況に陥ってしまうと
きっと生きていくことは困難だ。
今こそ自然で生きる術を
もう一度学んでいたほうがいいのかもしれない。
ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように！
2023年12月4日
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