HOSOYA. Aki.@都市探検家

還暦を迎えた埼玉県在住のサラリーマンです。美術や建築、文化財。スイーツやグルメ、スポー…

HOSOYA. Aki.@都市探検家

還暦を迎えた埼玉県在住のサラリーマンです。美術や建築、文化財。スイーツやグルメ、スポーツなど。また日常の中にある、ちょっとした美しいモノ、楽しいコトを発信してみたいと思ってます。何歳になっても「なに?これ!」っという好奇心を失いたくないですよね。よろしくお願いします。

最近の記事

●●さんへ 東京・上野  黒田記念館   《湖畔》 黒田清輝作 3通目  謎の大作《智・感・情》

1900年パリ万博銀賞受賞 《智・感・情》 黒田清輝作 《智・感・情》黒田清輝作 1899年 重要文化財 東京国立博物館蔵 ●●さんへ 、もうしばらく僕の話に付き合ってくれますか? この作品は、右から《智》《感》《情》とされています。作者の黒田は絵画の三つの形式、理想、印象、写実(主義)をそれぞれ智、感、情に当てたと言っていますが、それってよくわからない話ですよね。 また歴史的にも、日本人をモデルにした、最初の油絵の裸体画ということで超有名。 それだけでなく、実はこ

    • ●●さんへ 東京・上野 黒田記念館    《湖畔》 黒田清輝作 2通目

      前回は2階の特別室の前まで来ましたね、これまでは黒田記念館の建物自体を話してきましたが、これからはあなたの好きな、日本近代洋画の父、と呼ばれている黒田清輝の代表作を見て行きたいと思っています。 教科書に掲載! 《湖畔》 《湖畔》 黒田清輝 1897年 重要文化財 東京国立博物館蔵 部屋に入ると左側の壁に、今日の目的の《湖畔》がありました。モデルは、後に黒田清輝の妻になる照子。彼女によると、作品完成のこの年、一緒に箱根に避暑にきて、1ヶ月ほどかけてこの作品を描いたそう

      • ●●さんへ 東京・上野 黒田記念館   《湖畔》 黒田清輝作 1通目

        東京国立博物館 黒田記念館 《湖畔》 黒田清輝作●●さん、もう会うことも無くなってしまって、随分と時間が経ってしまいましたね。 貴兄がいつか好きだと言っていた黒田清輝(1866-1924)の《湖畔》が公開されているのを知り、東京上野の黒田記念館(1928年 昭和3年 設計 岡田信一郎)に出かけてまいりました。 ある日、あなたはこの絵が教科書に載っている中で、一番印象に残っていると言ってましたよね、場所は池袋あたりの飲み屋だったような、それを聞いて僕は見たこともないのに「そ

        • 初投稿です。 ある日の銀座 和光のウインドウディスプレイ

          銀座和光のウインドウディスプレイベタだけど、銀座のウインドウディスプレイの話をするのに、和光から始めるのが一番良いのでは。 何しろ和光のホームページによると、1952(昭和27)年からこのディスプレイは始められたらしいですね、つまり約70年の間、銀座の中心で街の移り変わりを見て来たということ、またそのコンセプトも「銀座に訪れるすべての人をもてなす」。すべての人というのだから、これはもう行くしかないですよね。 銀座和光のショーウインドゥ 作品名《満》 10月31日まで そ

        ●●さんへ 東京・上野  黒田記念館   《湖畔》 黒田清輝作 3通目  謎の大作《智・感・情》