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モチベーションのデザイン

大学に外部の方が来て講演してくれる授業のシリーズ。
第13回は県立熊本高校 教師の早野 仁郎 氏。

受験一辺倒の学習だけでなく、探究型教育、STEAM教育を通して子供たちの主体性を引き出す試みをされているとのこと。

キャリアの8割は偶発的に形成される。
好奇心に従って行動してみることが大事で、偶然の出会いや挑戦が世界を開く。答えを出すことより、発見すること、探究することを教育の目的としている。そのために、子供に対して偶然性を起こす行動を促し、挑戦することを応援する、という役割を教師として実践している。

講演内容より

子供のモチベーションデザイン

自分も幼い子供がいるので、このモチベーションのデザイン的な話は気になった。人はみな探究心を持っており、それぞれの探究心にしたがって活動を行うことが、生きる上での楽しみや意義につながり、活動自体の生産性も上がる。

しかし、人によってその探究心は、周りからの影響で重く閉ざされてしまったり制約をかけられたりしているケースも多々ある。こういった周りの影響によって自分のスキなこと、探究したいことが揺らいだり、制約されてしまいそうな事象は、年齢を経るにつれて積層していく。なので、子供にはなるべく幼少期の内に、「自分のスキなことを探究していいんだよ」というマインドを持ってもらいたいと思う。
そのためには、子供たちが興味を示したものには、一緒に行動してあげて、ほめてあげることが大事。それが子供へのモチベーションデザインの最初の一歩だ。

自分のモチベーションデザイン

モチベーションのデザインを自分自身に対して行うことにも興味があり、ベーシックな部分では以下のようなことが大事なのでは、と考えている。

心:会っていて楽しい人と会う
技:できることを増やす、何かを続ける
体:充分な睡眠時間を確保する、体を動かす

この心技体の時間のポートフォリオを意識する。そして生活のリズムに組み込んでルーティン化できるとよい。ついつい、仕事や付き合い、イベントなどで、これらの時間は浸食されがちであるが、なるべく生活の芯に据えて圧縮しないことが大事。仕事が忙しいなら、多少給与が減っても、これらの時間をちゃんと確保できることの方が、人生において重要だ。最近、給与や責任感は、幸福に生きるという人生の目的と必ずしも直結はしないと感じている。

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