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永遠の推しアーティスト

この曲に出会っていなかったら、この人に出会っていなかったら、今の僕はいない。

小学6年の終わりか、中学になってすぐだったと思うのだが、聴いた瞬間に何とも言えないすっぱい気持ちに襲われたのを覚えている。教育実習に来ていた先生(大学生)の部屋に招待してもらった時の事だった。

塾の帰りに寄った狭くて薄暗い部屋の湿気もあいまって、理由もわからずにこの歌詞と声と音にドキドキしていた。

たくろう…との出会いはこの時で、10代最後の年、僕は、原宿ペニーレインでアルバイトをすることになる。吉田拓郎さんが歌った「ペーニ―レインでバーボンを」を頼りに東京での生活を始めたのだ。

表参道でのアルバイトは、YMOのみなさんや糸井重里さんを偶然に見る機会(本当に存在すると確信できた)や、クレソン、バジリコ、ペリエ(茨城にいたら覚えない)というワンランク上のモノを覚えたり(笑)、このお店の経営者であり、永遠に頭の上がらない音楽業界の大先輩、ユイ音楽工房(現ユイミュージック)、FOR LIFEレコードの社長とのかけがえのない出会いを与えてくれた。たくろうを信じて、東京で働き始めたら、今の自分への入口にいたのだ。

僕の10代(1970年代)に寄り添ってくれた吉田拓郎は、今の時代で言えば、”神”そのものだし、曲や歌詞、サウンドを語るなんぞおこがましくてできないけれど、大人の匂いを体験させてくれ、男の背中を見せて導いてくれた光であり道しるべだ。

#いまから推しのアーティスト語らせて #今はまだ人生を語らず


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