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健康経営診断報告書

健康経営診断報告書の目的とポイント

健康経営エキスパートアドバイザーはヒアリングから1ヶ月以内を目安に健康経営診断報告書を企業に報告します。1ヶ月以内という速やかな報告の意図として、健康経営に対する経営者や担当者のモチベーションを削がないことと、仮に法令が遵守されていない場合に先に指導や勧告が入ってしまわないようにするためです。この報告書は、ヒアリングシートと実際の面談で得た情報をもとに、健康経営の実践に向けた具体的な助言と提案をまとめたものです。目的は、企業に自社の健康課題について気づきを与えて、その改善のために前提として法令が遵守されているか、どのような取り組みをすれば良いかといった具体的な取り組み方法を提示し共有することです。ポイントは一般論や抽象的な概念ではなく、当該企業の実態に即した実践を後押しする内容かつ具体的で実行可能なものとし、出来れば公的施策を活用した負担が少なく取り組みやすい方法であることです。継続的に健康経営を推進していけるように、仕組みがデザインされているかも大切です。

健康経営診断報告書の構成

①総評

健康経営を始めるきっかけ、経営者の想い、今までの取り組み、現状、課題、提案について1ページ目にわかりやすく簡潔に記載します。

②ヒアリング結果

会社の概要から健康課題までヒアリングシートの内容を転記したものです。健康経営チェックリストは、健康経営エキスパートアドバイザー自身がヒアリングでの評価をもとにマークを記入し、コメント欄には気がついた点やもしチェック結果が企業と異なる場合には相違理由などを記載します。

③現状・課題および提案

健康経営診断報告書で最も重要な部分ですので以下で具体的に述べます。

現状・課題および提案

③現状・課題および提案の内容は次の5つになります。

良い取り組み
課題
現状
改善提案
有効な公的支援メニュー・活用ツール

1は、信頼関係と気づきを与えるために重要です。2は、優先度の高い課題を3つほど抽出します。優先度は高い順から1-3の3段階とし、優先度1は健康保険組合の健康宣言事業への参加、組織体制の構築、定期健康診断受診率の向上(100%)、優先度2は経営者や担当者が要望している内容や課題・悩みと感じていること、優先度3はエキスパートアドバイザーが取り組みの必要があると感じた内容です。3は、課題抽出について具体的な根拠となる現状を記載します。4は具体的な内容、5は名称・内容も記載します。

全体として一貫性があることが大切でスモールチェンジを目指し出来ることから始めていただく支援が成功の秘訣です!

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