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職員宛のメッセージ。

 みなさん、本当に大変な中、お疲れ様です。第7波、すごいですね。苦しいですね。
今日は、私の内面からみんなに伝えたいこと、伝えたいと思います。

 いつもそうですが、全職員向けにメッセージなり言葉なりを発信するときには、いつも恐れが駆動するのです。
分かってもらえないんじゃないか、誤解されるんじゃないか、反応が起きるんじゃないか。
でも、分かってもらえない痛みはあってもいいって許せたときだけ、こうやってメッセージを出せるのです。
でも、すごく勇気が要るんです。

7月の末から、コロナ欠勤やクラスターで、職員の数が見る見る減っていきました。
発熱外来は急増し、施設や保育所は感染者の対応で追われ、
姫野病院は一部病棟閉鎖、発熱外来は常にパンク状態で多大な負荷がかかっています。
老健でも大規模なクラスターが発生し、療養棟内はもはや戦場になっています。
在宅部門では現在通所サービスも一部縮小したり停止しつつ、入所者の命を、残った数少ない職員で何とか守っている、
そんな状態が続いています。
残った職員は、必死の表情で、何とか歯を食いしばって頑張ってくれている。

実は正直に明かすと、この数週間、職員の皆さんの顔が、申し訳なくてまともにみれませんでした。
「報われない」って顔に書いてあるような気がするときは、特にそうでした。
何かを話すときも、毅然として、いや武装して話をしていたんじゃないかと思います。

今回の大規模クラスターで、最善の判断はいつも現場の職員がしてくれています。
私は、「ラジャー」というだけ。本当にすごいな、と思っていました。

私はというと、どうやって報いるか、ということばかり考えていました。
手当はどんなふうにするか、とか、応援メッセージを送ったりとか。
でも、自分のやっていることへの違和感を拭えませんでした。

自分の内面を深掘りしていくと、私は、
「人を満たさなければ、みんな離れて行っちゃう」
って、無意識に思っていたのでした。

それは、私の過去にあった辛い別れの経験が作った、パターンみたいなもので、
「その人を満たせなかったから、その人が離れていった。
だから、私が愛になって、人を満たす側に回ろう」というのが私の無意識を作り出し、
その時の痛みを再生させないように駆動し始めたみたいで。
それ以来、人に貢献する、人を満たそうとする、をずっと繰り返していました。
(それはそれで悪いことではないのですが、それが時に自分や職員を苦しめることもあったのです)

だけどそれだけでは、満たそうとする自分、対 職員、みたいな分離と分断の構造が維持され続けてしまう。

職員と経営者ではあるから、もちろんそういった取引みたいな構造(満たそうと頑張りますから、いてくれますよね)は
残るのかもしれないけど、きっと、それだけじゃない。

私はありのままのこの姿で、この身体で、存在として、職員のみんなと頑張って、
この苦しさを分かち合い、繋がっていたい。
この状況を一緒に乗り切りたい。辛い、もうやめたいって、思っている人もいるかもしれないけど、私は、みんなと一緒にいたい。

私は、八女発心会のみんなが、大好きだから。

この状況で、「報われない」を「報われた」に変えることは、
いろいろやっても難しい面もあるかもしれないけど、
わたしに出来ることは、全力でやりたい。
だから、共にありたいし、共にいてください。
何か私に出来ることがあれば、相談してください。
そして、この法人に一緒にいてくれてありがとう。いつも感謝しています。

心をひとつに。

八女発心会 理事長 姫野 亜紀裕

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