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コンサルタントとクライアントは引き合う

コンサルって世間ではどうもイメージが悪くて「あいつらは全く使えない」とか「役立たず」みたいな言われ方をされることも多い。まあ実際、自分自身もコンサルタントとして決して優れているわけではないし、ある意味事実なのだと思う。一方で、コンサルやエージェント側の人たちと話をしていると、クライアントの悪い話もよく出てくる。コンサルの提案を素直に受け入れようとしない、とか、契約にはない無理な注文を押し付けてくる、とか。結局、クライアントはコンサルのことを悪く言いがちだし、コンサルはクライアントのことを悪く言いがちなのである。

コンサルとクライアントの質には相関がある

自分もコンサルタントとして仕事をしていて、クライアントに不満や不信の気持ちを感じてしまうことはよくある。「こんなクライアントとは仕事したくないもっと良いクライアントと仕事をしたい」と思う。だけれども結局のところ、質の高いクライアントと仕事ができないのは、コンサルタントとしての自分の質が低いからだとも感じている。実際、優れたクライアントは、より良い成果を得ようとするセンスに長けていて、コンサルタントとの関係においても優れている。彼らは優れたコンサルタントを探し出し、良好な関係性を築いて、自分たちへのメリットを効果的に引き出している。

コンサルタント側から見ると、自分自身の質を高められれば、良いクライアントからのオファーもあるし、もし現在そうなっていないとすれば自分自身の質が低いからである。逆もまた然りで「コンサルが使えない、役立たずだ」と言うクライアントは、当の本人がクライアントとしての質が低い可能性が高い。

正のサイクルと負のサイクル

質の高いコンサルタントは質の高いクライアントと仕事を重ね、お互いに刺激を与え合いながら共に成長していく。そして豊かな知識と経験を持つ者同士でコミュニティを築き、有益な情報交換や共創活動も行われる。一方で質の低いコンサルタントと質の低いクライアントはうまくいかないことの責任をお互いに押し付け合い、いつまでたっても成長のチャンスを掴めない。結局のところ、正のサイクルと負のサイクルのどちらを回すことになるのかは、自分次第であって自分が変わればサイクルの向きも変わる(と信じている)。そして正のサイクルを回し続けられる人と負のサイクルを回し続けてしまう人の差は、時間と共に広がっていくのである。

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