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リモートワークはツール論より組織論

首都圏中心に自治体から外出自粛要請が出されて、いよいよ本格的に家の外へ出ることが制限されるようになってきました。ビジネスでもすでにリモートワークなどを活用し始めていた企業が多いと思いますが、その動きがますます強まってきています。

リモートワークが広がったタイミングで、zoomなどのオンライン会議システムやslackなどのチャットシステムを使い始めた組織も多く、そのハウツー記事もたくさん見られるようになりました。オンラインツールの効果的な活用方法を教えるセミナーもたくさん開催されていて、”〜活用術”、”知らないと損する〜”、”〜の10のポイント”などのワードが氾濫しています。

もちろんリモートワークをはじめとして、より自由で柔軟な働きかたがスタンダードになっていく中で、これらのオンラインツールを上手に使いこなせることは非常に重要です。これからのビジネスマンの必須スキルと言ってもいいかもしれません。

ツール論よりも組織論

ただし、本当に重要なのはツールではなく、良質なコミュニケーションをとることできるリテラシーやカルチャーが組織に根付いているかどうかです。いくら優れたツールを導入して、その活用術を身につけたところで、組織文化に問題があるとうまく機能することはありません。逆に言うと良質なリテラシーやカルチャーさえあれば、ツールの選択や活用は自然とうまくいきます。実際、コロナの影響でこれまでとは異なる働き方が求められる中で、改めて自社の文化的課題が浮き彫りになっているという組織も多いのではないでしょうか。

今はツールの活用方法に注目が集まっていますが、このムードが落ち着いたときに、必ずチームワークや組織文化の話題への関心が戻ってきます。今回のリモートワークのムーブメントを単なるツール活用の機会だけに終わらせず、組織のあり方へ目を向けるきっかけになってほしいと思います。

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