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UXデザイン

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「UXデザイン」に関して、無料で読める&学びのあった記事をまとめています。
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#UX

新規事業に好循環をもたらす“UX”とは?

今や新規事業立ち上げで成功を収めるには、ユーザー中心のアプローチを取り入れた事業検証が不可欠になっています。 そんな新規事業立ち上げにおける体験設計・UXデザインは、単なる顧客視点の理想を実現する方法論的なアプローチではなく、事業検証をしていく上で直面するあらゆる課題を解決し、ビジネスとしての成功と顧客の成功の両立を叶える鍵になり得るものだと私は考えます。 本記事では、顧客の行動や要望の裏にある背景に着目することでよくある事業検証の落とし穴を避ける方法や、UX的な観点を取

ブルーボトルコーヒーとUXデザイン

ブルーボトルコーヒー、関西2店舗目、国内9店舗目となるブルーボトルコーヒー神戸カフェの内覧会に行ってきた。 正直、最初は海外から来たオシャレなカフェという印象しかなかった。スタバとの違いもよく分からずで、そういう意味では、かなりフラットな状態で内覧会に足を運んだことになる。 中央にカウンターがあり、そこそこの面積を占めるが、真鍮のフレームが、客席とカウンターの境界の役割を果たしているせいで、開放感を保ちつつも、メリハリを感じられる。 天井は高く配線が剥き出しで、椅子やテ

生成AIの進化によって「デザインの単位」が変わり、「顧客体験の構造」も変化する

生成AIの発展によって、インターフェースやインタラクションは大きく変化するだろう。 その結果、ユーザー体験(UX)の在り方そのものも大きく変わっていくはずだ。 現在予約販売中の拙著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」では、そんなユーザー体験それ自体の変化についても1章を割いて解説しているが、本noteではその中から1つの変化をピックアップして紹介したい。 デザインの単位が "User" から "You" へ変わる「ユーザー体験」「ユーザー中心デザイン」「ユーザ

#3-2 顧客理解・ユーザ理解にサヨナラを(UX戦略の教科書)

昨今では、顧客理解 / ユーザ理解に取り組む必要性が様々な所で主張されており、一般常識になりつつある。そして「顧客のことを深く理解すれば、良質な仮説を立案できる」という言説が広く信じられており、マーケティング戦略を検討したり顧客体験をデザインするうえでの前提条件となっている。しかし、このような言説は本当に正しいのだろうか。 結論からいえば「顧客を深く理解すれば、良質な仮説を立案できる、という言説は間違っている」というのが本記事の主張である。この間違った言説が広く信じられてし

ミルクボーイがUIとUXの違いを説明したら

挨拶内海「どうもお願いします。ありがとうございます。今、NFTアートをいただきましたけどもね。ありがとうございます。こんなんなんぼあってもいいですからね」 駒場「いきなりなんですけどね、うちのおかんがね、好きなIT用語があるらしいんやけど」 内海「そうなんや」 駒場「その名前を忘れたらしいねん」 内海「IT用語の名前忘れてまうってどうなってんねん。あれやろ、IT用語ゆうたらどうせ、デザイン思考か、アジャイル開発か、リーンスタートアップやろ!」 駒場「俺もそう思ったん

UXは「一つの方程式」でシンプルに表現できる

どんな事業/サービスにおいても、UX(ユーザー体験)が重要であることは今さら言うまでもないでしょう。 しかし、「UX」を抽象的な概念のまま捉えていると、その言葉を使う人同士でイメージが揃っていなかったり、過度に複雑な理論も多く登場しているため、どうUX改善に取り組んでいけば良いのか混乱してしまっている人も多いのではないでしょうか? UXの質を測る手法や指標は多数存在しますが、私は突き詰めると以下の1つの方程式でUXというものを表せると考えています。 u(便益)とは、ユー