【08】明快な論理で実践しやすい働き方を提示『未来の働き方を考えよう』ちきりん

ちょっと何言っているかわからないです。
口には出さないが、この言葉がアタマに浮かぶことは少なくない。
特に仕事相手に対してこの言葉が浮かんでくると、物事が進まなくなる。

本当にアタマが良い人は難しいことをわかりやすく説明できる。
これを書籍で体現しているのがちきりんだと思う。
著書はほとんど読んでいるが、どれも一貫してテーマが明確で、事例を交えたわかりやすい説明が読んでいて気持ち良い。

本書は、タイトルのとおり働き方について考察したものである。
終身雇用など画一的な働き方から、もっと多様で自由な働き方を選択肢として提示している。

硬直的な働き方の典型として定年がある。
少し前に老後資産2000万円が社会問題となった。なるべく長く働くことが必要だと思われているが、本当にそうなのか。共働きかどうか、子どもがいるかどうか、持ち家があるかどうか、世帯の状況が違うにも関わらず、組織が決めた定年に従う合理性はあまりない。

まさしく前著『自分のアタマで考えよう』にも通ずる考え方だと思った。

読んで実践したのは、複数のキャリアを書き出すこと。
組織での出世、専門性を重視、分野に集中し個人事業主化など
どれか1つに絞るのではなく、複数を組み合わせることもできる。
複数のキャリアを書き出すことで、将来につながる取組みへのモチベーションが高まった。

定期的に働き方を見つめ直すことに役立つ内容だった。

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