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博多だけではありません!

博多の祭り、どんたくが終わりました。主催者発表では260万人の人が見物に訪れたそうです。

しかし、ほとんどが観光客でしょう。どんたくを見に行く地元民は、そんなに多くはないはずです。

それは博多を代表する祭り、山笠でも同じです。特に山笠は、福岡の祭りというより、博多部の祭りなのです。

ですから福岡部の人は、山笠に興味はありません。見物に行くこともほぼないでしょう。

ここでちょっと解説すると、藩政時代の福岡は、九州最大の歓楽街、中洲がある那珂川を挟んで、西側の武士の街の福岡部、東側の商人の街の博多部に分かれていたのです。

今の行政区でいえば、福岡部は福岡市中央区、博多部は福岡市博多区(一部を除く)です。

市政が敷かれるとき、「福岡市」にするか「博多市」にするか、議会でもめにもめました。結果的には1票差で「福岡市」に決まったのです。

市名は福岡市になりましたが、そのかわり駅名は「博多駅」になったという経緯があります。

全国的には、博多の方が知名度があることは確かです。駅名もそうですし、港の名前も博多港。名物は博多ラーメンです。またお土産の銘菓に、博多と名前がついているものが多いこともあります。

ですが、福岡部にも名所は多くあります。福岡城址や都会のオアシス大濠公園、桜の名所の舞鶴公園、西公園も福岡部です。最近では訪日観光客で連日賑わっています。

福岡部出身の私としては、博多として知名度が上がるより、福岡として知名度アップしてくれることを願っているのですが……。


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