お蔵入り論文Ⅱ②

(前回の続き)

変形性肘関節症の矯正方法として、

アジャストとよりも緩和操作による

ストレッチ&スライド効果を組み合わせた

関節調整法を紹介したいと思います。

施術パターンは3方法を採用してみました。

①肘関節(腕尺関節、腕橈関節、橈尺関節)
 に対するアプローチ

②肘関節の運動に関与している肩関節への
 アプローチ

③肘関節の運動に関与している手関節への
 アプローチ

この3方法を検証してみて、

変形性肘関節症に最も効果的な施術方法を

統計的に集計してみました。

変形性肘関節症の20名の患者に

①~③の施術方法を順番に体験してもらい、

肘関節の状態をチェックしてもらいました。

①肘関節に対するアプローチ

 1)腕尺関節
    肘関節運動に変化なし・・・ 0名
    疼痛変化なし・・・ 0名
    疼痛悪化・・・ 0名

 2)腕橈関節
    肘関節運動に変化なし・・・ 0名
    疼痛変化なし・・・ 0名
    疼痛悪化・・・ 0名

 3)橈尺関節(遠位・近位)
    肘関節に改善あり・・・ 19名
    疼痛軽減(消失)・・・ 19名

②肩関節に対するアプローチ

 1)上腕骨関連関節
    肘関節運動に改善あり・・・ 10名
    疼痛変化なし・・・ 10名

 2)肩甲骨関連関節
    肘関節運動に改善あり・・・ 5名
    疼痛変化なし・・・ 5名

 3)鎖骨関連関節
    肘関節運動に変化なし・・・0名
    疼痛変化なし・・・ 0名

③手関節に対するアプローチ

 1)手根骨関連関節
    肘関節運動に改善あり・・・ 15名
    疼痛軽減(消失)・・・ 15名

 2)指骨関連関節
    肘関節運動に改善あり・・・ 7名
    疼痛軽減・・・ 7名

(次回へ続く)


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