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たまにはオイルを挿してみよう!

「人間、年は取りたくないものですね!」
という言葉を最近よく耳にします。

だから、アンチエイジング
だから、エクササイズ
だから、プラセンタ

という風に会話が進みます。

実際、
人間が年齢を感じるようになるのは、
体力が衰えるよりも前に、

「柔軟性が低下した時に」


感じやすいようです。

腕が曲がりにくくなった、
腰が曲がりにくくなった、
膝が曲がりにくくなった

といった具合に
体の衰えを痛感してしまうのです。

機械や車で考えれば想像できると思いますが、
ギアやカムの油が切れるとどうなるでしょう?
錆びついて、
ジョイントが動きにくくなって
ギーコギーコと音がして
最終的に故障して
オーバーヒートしてしまいます。

「人間の関節にもその油が必要なのです。」


油が切れるから関節が動きにくくなって
ケガしやすい状態になってしまうのです。

「身体の関節にオイルを挿す」


どうしたらいいでしょうか?

身体の関節部分に
マッサージオイルを塗る?
ヒアルロン酸を塗る?
ミシン油を塗る?
グリスを塗る?

人間の身体は、
機械と異なり
皮膚という防護服を着用しているため
オイルの挿入口が存在しません。

したがって
外部からオイルを挿すことは
不可能となります。
病院では、
関節内に注射器を使って、
直接、
ヒアルロン酸やステロイド剤を注入して
関節の可動性を改善させておりますが、

注入された物質は、
異物ですので
身体が拒絶反応を起こしやすいため
回数が制限されているのが実情です。

では、どうしたらいいでしょうか?

人間の体内にあるオイルを利用するのが
最も最適であると思います。

生物の関節に働くオイルのことを

「滑液(かつえき)」


といいます。

この滑液を貯留している袋が、

「滑液包(かつえきほう)」


といいます。

この滑液包から
関節に滑液を挿して、
関節の滑りを
良好にすることが出来るのです。

滑液包内の滑液を
関節内に挿す方法は、
どんなものがあるでしょう?

滑液包は、
関節付近の筋肉と骨の付け根である腱付近に存在し、
筋肉のポンプ動作により、
滑液包内から滑液が送り出されます。

つまり
関節を動かして、
筋肉を動かし、
滑液包から滑液を
送り出させればいいのです。

方法としては、

「柔軟体操」


とてもシンプルでベストな方法です。

特殊な器具や電気治療器を使う
必要なんてございません。

また、
ヨガやストレッチをするジムに通わなくても
自宅で簡単にできます。

一番簡単な柔軟体操は

「ラジオ体操」


念入りにする必要はありません。
自分の気になる動きを
ゆっくり数分繰り返すだけで
関節に油が挿入され、
少しずつ錆びついた関節が
動きやすくなってきます。

体の中にある潤滑油「滑液」を
簡単なストレッチ体操やラジオ体操をすることで
筋肉の動きとともに関節内に注入することが
誰にでも出来るのです。

五十肩になる前に・・・・
膝関節痛になる前に・・・・
身体が錆びつく前に・・・・

「滑液を上手に利用しましょう。」


年齢問わず体が動ける内に
柔軟性を取り戻す対策を練りましょう!

病床に臥せっている方・・・
半身不随になってしまった方・・・
寝たきりになってしまった方・・・

柔軟性を取り戻すためには、
第3者の力で、
動かない関節を動かすだけでなく
体幹の大きな筋肉、
四肢の大きな筋肉に
収縮運動をさせると
滑液が関節内に
入りやすくなりますので、
理学療法士のリハビリ方法を
参考にして下さい。

収縮運動が出来ない場合は、
市販のEMS機能付き家庭用電気治療器を利用して
電気刺激によって動かしてみて下さい。

最初の段階は、微弱な電圧レベルで行い、
筋肉の状態を確認しながらレベルを調整して下さい。

運動神経麻痺の方や感覚神経麻痺の方は、
専門家にプログラムを組んでもらった方が効果的です。

関節に少しでも滑液が入ることで、
関節の状態は変化します。

その変化を健康に向かわせるように

「みんなで頑張りましょう!」



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