[人生の勝算]

前田裕二さん

SHOWROOM株式会社の社長

「人生の勝算」

前田さんが、どんな価値観で生きているのかが伝わってくる、とても刺激を受けた本です。是非一度読んでください😁

頑張った人が報われる。そんな世界にしていきたい。

幼少期に両親を亡くし、逆境に立たされた前田さん。

その経験から、

努力や熱量で乗り越えていける逆境もあるが、本人の努力だけではどうしようもない逆境もある。

頑張りが報われる世界にしたいという強い思いを持つようになる。

コミュニティーが深まる要素として、前述 の                      ①余白があること、                                           ②クローズドの空間で常連客ができること、                    以外に、                    ③仮想敵を作ること、                                          ④秘密やコンテクスト、共通言語を共有すること、                    ⑤共通目的やベクトルを持つ持つこと、                    の三つがあります。

就活の際にノート30冊分の自己分析を行った前田さん、           外資系投資銀行に就職し、朝4時半出社を徹底し、トップクラスの営業成績を上げる。しかし、そこには前田さんでも敵わない「宇田川さん」という天才がいた。

すると、宇田川さんは、                                          「勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のおばちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ」と答えました。
宇田川さんは人に好かれる天才ですが、それ以前に、「人を好きになる天才」でした。                                          他人と接して、その人のいいところや、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から本当に好きになってしまう。                    好きになられたら誰だって、悪い気はしません。                     人間関係は鏡であり、人は好意を受けたら好意を返そうとする生き物です。
ビジネスの相手はもちろん、その秘書やアシスタント、ショップの店員や、タクシー運転手にも宇田川さんは最大の好意を持って接します。                     すると宇田川さんに好意的な人が、今度は逆にどんどん集まってくる。           宇田川さんを助けたくて助けたくて仕方ない状態になる。                  いわば、彼の周りにおいて、愛の連鎖がうまく回っているのです。              その愛情の源は、一体どこにあるんだろうかと強く疑問に思いました。
宇田川さんの言っていることは、実は特別ではないことがほとんどです。           会社に来たら皆に挨拶する。誰よりも早く来て勉強する。                  人には思いやりを持って接する。証券マンなら日経新聞は毎日隅々まで読む。  小学生でもわかりそうなことです。                     この当たり前のことを、圧倒的なエネルギーを注いで誰よりもやり切る。それがビジネスで成功するために必要なことだと、宇田川さんの背中から教わりました。入社してから僕は、宇田川さんのように、当たり前のことをやり続けようと決めました。
どんなビジネスであれ、そこに人間が介在する以上、コミュニケーションが重要です。そして、コミュニケーションに求められることは、シンプルです。                   相手の立場に立つことです。 スキルよりも愛嬌。自分が何を与えたいかよりも、相手が何を欲しいか。
どんなことがあっても、人には絶対に負けない。目に見える成果を早く出して、高みに上がるんだという強い執念のような気持ちが常にありました。
そんな状況で今、自分は世の中に代替不可能な価値を残せているのか、と考えるようになりました。
いつ死ぬかわからないのだから、生きているうちに新しい価値を創出したい。  僕が死んだ後も、世界の人たちに幸せや付加価値を提供し続けられる、影響を与え続けられる何かを生み出すことに、エネルギーを投じたい。大事な人の死をきっかけに、人生を懸けて進むべき道が見えました。未来を作るしかない。
僕はSHOWROOMに文字通り、命を懸けています。SHOWROOMが作る未来、誰よりも信じています。なぜ、そこまでできるのかといえば、端的にいうと、そこにパッションがあるから。人生を懸けても良いと思える、モチベーションが設計できているから。これに尽きます。仕事の成否はモチベーションによって大部分が決まると思っています。
モチベーションはあらゆる仕事術に勝ります。ビジネスの専門知識や、会計処理能力、語学力、どれもビジネスパーソンの武器にはなると思いますが、「やる気」はすべてを超越し得ます。モチベーションで万事が解決するわけではありませんが、超高速で力強く走り、目的を達成するのに、まずはそのための燃料が必要です。

モチベーションが全てだと思うことは、本当によくある•••

モチベーションが高まらない人の多くは、見極めが甘い。人生という大きな航海に出ているのに、方角を示すコンパスを持っていない。自分の進むべき道を定めていないから、途中でどこに向かっているのかわからなくなり、広い海の上で途方にくれます。そうなったら、一旦陸に戻ってでも、自分自身のコンパスを得るのが、結局遠回りに見えてベストだと思います。自分の進む道は、現時点では少なくともこれで間違いないと言える、信じ切れる、というところまで見極め作業を徹底すれば、モチベーションは身体から湧いてきます。
中には役に立つ話もありますが、僕の考える、内定を取るために必要なことは、シンプルに一つだけです。徹底して、自分と向き合うこと。自分が人生を懸けて何をするかを見極めることです。
最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです。

自分のコンパスを持つことが大事!

自分にとっての幸せを認識することが大事!

なぜそこまで息苦しく自分を追い込んでいくのか。それは、身近な人の死を何度か経験して、人生には終わりがあるという至極当たり前のことを、強烈に意識するようになったからです。今こうしているうちに人生の残り時間が、刻々と減っていると感じています。人は死にます。必ず、死にます。どんなに幸せで満たされた時間を過ごしていても、僕たちはみんな、死に向かって生きているのです。そう強く意識しているので、1日の密度をできるだけ濃くしたい。1分も無駄にしたくない。天に召されるその一瞬前まで、やりたいことをフルパワーでやり尽くし、他人の幸せを増やし続けたい。僕と関わってくれた人みんなを、全力で幸せにしたい。


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