中飛車左穴熊には組ませるな! 中飛車左穴熊対策
春日部将棋道場の席主は中飛車党で、こちらが初手78飛戦法で三間飛車にすると、高確率で中飛車左穴熊にしてくる。
今日は(というか今日も)席主にぼろ負けしたので、次こそは一矢報いようと、中飛車左穴熊の研究をしてみる。
以前は中飛車左美濃に対し、三間飛車側も組み合う研究をしたのだが、
席主とは地力が違うので、残念ながら組み合うとこちらが力負けしてしまう。
ということで、中飛車左穴熊を組まれる前に、速攻で潰す作戦を深堀りしたい。
先手・三間飛車 後手・中飛車でみてみる。
(一般的に中飛車左穴熊は、先手が中飛車なのだが。
春日部道場では、私の方が格下なので先手持ちになるので、それにならって先手が三間飛車で見てみる。
後手三間飛車の場合も、端歩の関係だけ違って、他は変わらない。)
中飛車が一直線で左穴熊にきたところ。
▽11玉で潜ったところで、離れ駒ができたので、ここで先手は仕掛けていきたい。
▲56歩!
これを▽同歩なら、角交換になって、離れ駒のある中飛車は、指しづらい。桂馬が跳ねてしまって、穴熊どころでないのも痛い。
なので自然な ▽22銀、▲55歩。
これには ▽55同飛、 ▽55同角 の二通りある。
1)▽55同飛
▲同角、▽同角、▲77桂。
ここで▽88角がありそうだが、▲89飛で、角が死ぬので、この手はない。
ここは一目が広い局面なので、▽31金などとしてきたら、
▲53飛で、角取りと、▲63飛成りを狙って優勢。
もし後手も、馬を作ろうと▽88角を打ってきたら…
▲61龍!と、金を取って ~からの ▲89金! で角を捕獲して勝ち。
2)▽55同角 (最善手)の場合
▲同角、▽同飛、▲74歩。
これに▽同歩なら、▲46角が、遠くの香車を見ていて調子がいい。
以下、▽64角、
▲55角、▽同角、▲77桂、▽64角、▲74飛、▽73歩。
これには▲64飛と、飛車を切って、~▲63角が両取りで優勢。
ということで、▲74歩に対して▽同歩とせずに、▽69角と攻めてくるのが最善だが、
▲56歩、▽87角成、▲55歩、▽76馬、▲54角 と続いて最善の流れ。
▽同馬、▲同歩 で5筋の歩が伸びるので、一度 ▽52歩 と打たせるのが、先手の主張。
▲73歩成、▽同桂、▲74歩 と、桂頭攻め~と金作りもあって、やや先手ペースだ。
最後に、やってくる人はおそらく少ないだろうが、
▲56歩の開戦 を、▽同歩として 角交換した場合の、以降の流れをみる。
▲65角 の両取り
これには▽51飛 と引くのが最善。
▲43角成、▽22銀、▲34馬 と馬を作って好調。
以下は、▲52歩、▽同金右、▲56飛 と、飛車を横に使って歩を払っていいだろう。
もし▲36飛車に回れば、▲33馬切りから2枚替えで攻めが止まらないので、▽32歩と受けさせることになり、
相手の持ち歩を削ることができるのも覚えておくといいだろう。
ということで、中飛車左穴熊はこの▲56歩の開戦速攻を警戒するなら、
▽32金として離れ駒をなくすのが無難だろう。
ただし、穴熊の完成は遅れるが。
いかがだったろうか。
今回は 中飛車左穴熊対策をみてきた。
しっかり覚えて、春日部将棋道場の席主に勝つぞ~!
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