akihiko810/はてなブログでサブカル

akihiko810/はてなブログでサブカル

最近の記事

ダイレクト向かい飛車の序盤定跡(例の▲6五角 に、△4二飛と回る)紹介

2024-04-26 王位戦 斎藤慎太郎 八段 vs. 佐藤天彦 九段 伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦 挑戦者決定リーグ紅組の棋譜並べをしました。 振り飛車に転向した佐藤天彦のダイレクト向かい飛車。 この将棋の序盤がちょっと面白かったので、紹介。よくしらなかったけど、定跡だった模様。 ダイレクト向かい飛車に、▲65角、▽74角合わせ、▲43角成 のよくある進行。というか定跡。 ▲65角打ち周辺の定跡は、下の記事に詳しいので、ここでは割愛する。 ダイレクト向かい飛車をよ

    • 77飛車戦法(無理やり早石田)、「序盤は飛車より角」って言うけど、具体的にどう指すの?

      今回は77飛車戦法(別名:無理やり早石田)。 先手番の戦法で、相手が飛車先を早々に決めてきたときに発動できる。 その名の通り77飛車!と、一見奇異な形で受けるのがこの戦法。 振り飛車は、この見た目変な飛車ポジションから角道オープン型の石田流を目指す。 見た目は変だが結構簡単にできるので、この記事では詳しい組み方は延べない。 詳しくはこちらを参照されたし。 奇襲戦法の基礎知識 ▲7七飛戦法とは さて、気になるのは相手からの▽77角成、角・飛車交換だが、 「序盤は飛車より

      • 角換わり棒銀とその受け 「▽54角」編

        『1手ずつ解説する角換わり棒銀』(真田圭一)より、前回に続いて角換わり棒銀定跡。 前回 ※角換わり棒銀とその受け 「端歩受け」編 角換わり棒銀で有名な定跡、▽54角をめぐる攻防をみていく。 後手はやはり、前回と同じく早繰り銀の73銀型だ。 あえて先手の棒銀を▲15銀と出させてから▽54角 と打つのがこの定跡。棒銀の飛車先を角で狙う。 これには▲38角がセットの手。 そして、▽44歩(図)と角の可動域を広げる手もセット。(ただし、ここでのソフト最善は▽22銀だった) ここ

        • 角換わり棒銀とその受け 「端歩受け」編

          『1手ずつ解説する角換わり棒銀』(真田圭一)を読んだので、今回は角換わり棒銀定跡。 先手が棒銀。そして後手は、棒銀に有効とされる早繰り銀でいく。角換わりじゃんけん(3すくみ)で有名。 「棒銀には早繰り銀」と十回唱えて覚えたい。 対・腰掛銀や対・棒銀は、ここでは触れない。 角換わり棒銀の定跡は、いろんな定跡書やサイトにあって、今さらな気もするので、ゆるく解説していきたい。 端歩受け定跡 後手が端歩を受けて、先手の棒銀の進軍を防いだところ。 先手は端から攻めることになるのだが

        ダイレクト向かい飛車の序盤定跡(例の▲6五角 に、△4二飛と回る)紹介

          へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)対策[後手・三間飛車編 つばめ返し]

          超早仕掛け(へなちょこ急戦)の対策。三間飛車編。 前回は、「マント流▽22銀」 の 超早仕掛け対策をみた。 ※へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)対策[後手・三間飛車編 マント流] 今回は、▽35歩と桂頭を攻め、飛車・角をさばいていく「つばめ返し」を調べていきたい。 前回と同じく、図は先後逆、手前が後手三間飛車。 なお、厳密には「つばめ返し」という名称は、▽43銀(▲67銀)型の三間飛車で、▽35歩と突く戦法をいうらしい。 なぜ三間飛車が▽43銀型なのかというと、▽4

          へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)対策[後手・三間飛車編 つばめ返し]

          へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)対策[後手・三間飛車編 マント流]

          超早仕掛け(へなちょこ急戦)の対策。三間飛車編。 以前、超早仕掛け(へなちょこ急戦)の四間飛車での対策を書いたが、 ※ 65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編] 今回は三間飛車。 よくある定跡では、45歩早仕掛けには、三間飛車では受けるのは苦労するので、「向かい飛車に振りなおす」というのがある。 超早仕掛けにも、向かい飛車に振りなおせば、角交換から飛車先突破される心配はないので、有効な対策である。 ただしこれには、 1)

          へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)対策[後手・三間飛車編 マント流]

          四間飛車 対 46銀急戦。右銀急戦なのか左銀急戦なのかで変わる仕掛け

          今回は、対四間飛車の急戦。46銀右急戦と、46銀左急戦(通称・斜め棒銀)について。 すべて先手・居飛車急戦、後手・四間飛車 で解説。 53銀右~46銀と出るのが46銀右急戦。 左銀が79ではなく、68の「舟囲いDX」移行バージョンをみていきたい。 左銀が79の場合は、1手早く攻めることができるが、守りがかなり薄いのが難点。 一方、53銀左~46銀と出るのが46銀左急戦。 守りの左銀を攻めに使っているので、 端攻めと、玉頭攻め、角交換後の▽44角打ちに弱い(▲77角で受

          四間飛車 対 46銀急戦。右銀急戦なのか左銀急戦なのかで変わる仕掛け

          中飛車左美濃 対 石田流

          今回は、中飛車左穴熊ならぬ「中飛車左美濃」の研究をしたい。 先手中飛車の対・三間飛車(石田流)の戦法。 中飛車は後手に相振りにされると不利なので(中飛車は中央を狙うため、相振りだと金銀の守りの固い所を攻めなければならない。一方、三間飛車は中飛車の玉頭を狙うので、中飛車不利らしい)、玉を左に囲う形で戦うという戦法だ。 私が通う春日部将棋道場の席主が得意とする戦法として、「矢倉流中飛車」を前回研究したが、春日部道場の席主が得意とする戦法は他にもある。 私は対抗系党なので、基本中

          矢倉流中飛車対策 急戦(▲4六銀)編

          前回の記事、 「矢倉流中飛車対策 持久戦(居飛車穴熊)編」 の続き。 2)▲4六銀 と出て、急戦。(ソフト最善) をみてみる。 銀が右に出たので、薄くなった左辺を攻める、理にかなった手である。 ▲4六銀 以下、▽62玉(急戦なので玉を逃げるのは絶対)、▲36歩、 ▽72玉、に 飛車先の突き捨てを入れずに(入れてもいいと思うのだがが、ソフトで検討した本譜では入っていなかった)、 ▲35歩、▽45歩(図) と開戦! 、▲33角成り、▽同桂。 ▲37銀 と引き、▽55歩、▲同

          矢倉流中飛車対策 急戦(▲4六銀)編

          矢倉流中飛車対策 持久戦(居飛車穴熊)編

          私が通う春日部将棋道場の席主が得意とする、「矢倉流中飛車」。 ▽64銀に左銀が上がる、後手の中飛車である。 矢倉規広七段が愛用していた戦法で、矢倉囲いとは関係ない。 この戦法で連日何度もボコボコにやられているので、今回はその対策をしてみる。 矢倉流中飛車に対して居飛車は、 1)▲6六銀 として、持久戦(できれば穴熊)。 2)▲4六銀 と出て、急戦。(ソフト最善) の2通りがある。 まずは 1)▲6六銀 の穴熊から。 ソフトによると、端を受けずにまずは一直線に穴熊にするの

          矢倉流中飛車対策 持久戦(居飛車穴熊)編

          65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編] その2

          以前、超早仕掛け(へなちょこ急戦)の対策記事を書いたのだが、 ※ 65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編] そこに書いてない、別の攻め筋の超早仕掛けをくらったので、そちらも解析してみた。 先手四間飛車 対 後手超早仕掛け である。 前回は ▽65歩 や ▽64歩 の解説だったが、 今回は ▽85歩 と継ぎ歩をしてきた場合の解説。 ▲57銀、▽86歩、▲22角成の角交換、▽同銀、 ▲63歩 と叩く。 ▽同銀、▲83歩と

          65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編] その2

          世界一わかりやすい!?  藤井システム 対 55角急戦 

          今回は、 藤井システム(先手) 対 55角急戦。 藤井システムを私は良く指すのだが、春日部将棋道場で高段者相手に指してみたら、55角急戦をやってきた。 この高段者いわく、「藤井システムに穴熊だと、一方的に攻められてしまうから、アマ高段者ほど急戦を好む」とのこと。 ということで、しっかり序盤対策しておきたい。 まずは、下図が 55角急戦の基本図 これには、▲47銀 と、銀で受けるのが定跡。 ▲47金と形よく高美濃にしてしまうと、▽64銀から急戦にされてしまい、左辺に金がいな

          世界一わかりやすい!?  藤井システム 対 55角急戦 

          「鬼殺し向かい飛車」殺しと、鬼殺し向かい飛車の正しい定跡

          今回は鬼殺し向かい飛車。 これが鬼殺し向かい飛車の基本図。 先手は角の両成りがあり、後手は香車取りがある。 香車はタダで取らせるわけにはいかないので、一度かわす(馬が中央に戻りにくい位置で取らせる)。 そしてここで ▽42飛車として、 端で馬を成らせるのが「かつての」定跡だったそうだ。「島ノート」に載っている手順らしい。 角成りはいつでもできるから、ということらしいのだが、 実はこの手は疑問手で、この手は先手にハメられてしまう。 ▲78金! これは元奨youtuberほ

          「鬼殺し向かい飛車」殺しと、鬼殺し向かい飛車の正しい定跡

          後手・角頭歩戦法 序盤に角交換され乱戦型まとめ

          今回は後手角頭歩戦法。 両者角道が開いた状態で、相手の飛車先にあわせ角頭をつく。これが後手角頭歩の序盤基本図(後手目線なので、先後逆)。 先手はここからつっかける手は疑問手で、角交換後に銀が浮かないように、▲78金とするのが最善手で、後手は筋違い角を打たれないように▽54歩とするのが定跡。 以前、 角頭歩戦法対策・▲78金 と(一応)その対策  という記事を書いたので、そちらを参照されたい。 が、先手居飛車はやはりこれを知らない人が多いので、ここからつっかけてくることが

          後手・角頭歩戦法 序盤に角交換され乱戦型まとめ

          65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編]

          今回は、YouTuber の Sugar さんが流行らせた、へなちょこ急戦について。 対・先手四間飛車で四間飛車の目線でやりたいと思います。 なお、私は「へなちょこ急戦」という名称が嫌いなので、「Sugar流超早仕掛け」(あるいは単に「超早仕掛け」)と呼びます。 理由は、 1)銀進出系の急戦ではなく、角交換を狙う早仕掛け系の急戦なので、わかりづらい 2)全然「へなちょこ」ではなく、普通に有力だと思う(まあ、三間飛車でなく四間飛車相手なら、四間飛車側がカウンターを決められそうだ

          65歩早仕掛けとは似て非なる戦法・へなちょこ急戦(Sugar流超早仕掛け)[先手・四間飛車編]

          石田流対策・居飛穴「射手の構え」が炸裂!

          お相手(先手)に石田流に組まれた将棋。こちらは居飛車穴熊。 便宜上図は先後逆。 後手の「▽64銀+▽42角」が「対石田流の<射手の構え>」。 石田流に対して用いられる布陣で、元奨励会ブロガーのあらきっぺさんが命名してました。 石田流の浮いた飛車を、銀で攻めて圧迫するのが狙い。 お相手は、銀冠を目指してきましたが、これは悪手。 離れ駒ができたこのスキに攻めます。 まずは9筋と7筋を突き捨てて 95香車と走ります。 ▲96歩と受けると、▽75歩で飛車が詰むので、 ▲64角

          石田流対策・居飛穴「射手の構え」が炸裂!