[展覧会] 特別展『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』

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 八王子市夢美術館で開催されている特別展『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』に行ってきました。

 開催期間が7月13日から9月2日までなので、この週末までやっています。また来年の1月から新潟市の新津美術館でも開催されるそうです。

 展示のことは知っていたのですが、出不精なので、べつに行かなくてもいいかなと思っていました。けれども、終了期間が迫るにつれて、やっぱり原画を見ておきたい!という気持ちがむくむくともたげ、矢も盾もたまらず出かけた次第です。8月31日の子供のようです。

 どれくらいの規模なのか知らなかったので、それほど期待せずに行ってみたところ、入ってみてびっくり。年代順に原画がずらりと飾られ、ポスターや貴重な出版物やグッズが数多く展示されていました。以前行った展示とは比べものになりません。

 それもそのはず、なんといっても規模が違います。

 僕がその昔に足を運んだ展示は個人所有(たしか濱中利信氏)の作品等を展示しただけのこぢんまりとしたものでした。しかし、今回の展示には協力と後援がたくさんついています。それだけエドワード・ゴーリーがメジャーになったということでしょうね。隔世の感があります。

 展示室内は当然撮影禁止な上、ボールペンの使用もダメでした(メモをとっていたら警備の方に窘められ、鉛筆に切り替えました)。

 見どころはなんといっても原画でしょう。
 針で描いたのかと思うほどの細い線と密度の濃い画面は、印刷物からも察することはできますが、やはり実物の迫力は桁違いでした。じっくり時間をかけて観察しても見飽きない魔法のような魅力が小さな紙からひしひしと伝わってきます。
 おかげで、足と目が疲れました。

 ちなみに、ペン先はHunt(#240。現在は廃盤)を使用していたそうです。

 入口にはたくさんのゴーリーグッズが売られていました。トートバッグやらポーチやら、こんなものまで売ってるんだ?と驚かされました(商品として、これはどうなんだろ?と思うものもなくはなかったですけども)。
 お土産に何かひとつ買っていこうかと思いましたが、ほしいものが見あたらなかったので手ぶらで帰宅しました。作品が好きなのとグッズが欲しいのは微妙に違いますからね。

 というわけで、非常に満足度の高い展示でした。

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