ケトジェニック~アトピーとの闘い

2024年5月1日、ケトジェニック、いわゆる糖質制限を開始した。炭水化物を大幅に制限して、その分脂質を取りまくるというものだ。普通に生きていて、こんな食生活を選ぶ人はほとんどいないであろう。しかし自分はこの修羅の道を選んだ。アトピー性皮膚炎が良くなると信じて。

ケトジェニックというものを知ったのはTwitter(X)からだった。Twitterには超人がいっぱいいる。そんな中で自分が惹かれた超人たちは、ケトン人というものだった。正直、最初は彼らの発する言葉の意味がよく分からなかった(今でも分からない内容は多い)。しかし、彼らは圧倒的に健康で、人生が楽しそうだった。しかも、とある人はケトン人になる前はアトピーだったというのだ。そんな彼らを見て僕はケトン人になることをひそかに決意したのだった。

2024年5月、そのタイミングがやってきた。すべての物事から解放され、引きこもりとなった今がジャストタイミングだと思い、心に秘めていた目標、ケトン人になることを決意したのだった。

正直、事前情報はほとんどなかった。PFCバランスというのが大事であることと、鯖缶や納豆が必須アイテムであることくらいだろうか。あとは、半ケトン人の友人から経験談やアドバイスをもらった。そこで、バターコーヒーなども知ったが、それでもケトジェニックのスタートは計画的なものではなく、むしろ思い付きであったのが実情だ。自分の性格では、物事を完全に準備することはできないらしい。

そんな感じでスタートしたケトン人生活。最初は要領も分からず、栄養も足りていなかった。そのせいか、顔にとびひができた。また、肉ばっか食べていたのだが、そのせいかむしろ肌荒れが悪化した。途中で肌のかゆみが悪化していることにようやく気付き、勉強しなおした。そこで、飽和脂肪酸が良くないということ、不飽和脂肪酸が大事で、その中でもω3、DHAとEPAが大事だということを学んだ。それを踏まえて、また食生活を大きく変えた。肉もやめ、魚と豆ときのこと野菜をメインで摂取する生活に変えたのだ。それが自分には効果てきめんだった。魚がどうやら肌にも健康にも効いているということに気がついた。そういえば、大学時代は魚をほとんど食べていなかった。だから、肌トラブルが積み重なってしまっていたのだろう。

他にも、生芋こんにゃくを毎日食べる、爪を極限までやすりで削る、シャワーの温度をさげ、冷水風呂につかる、日光に当たるなどいろいろと施策を打ち続けた。どれがどの程度効いているかはわからないが、ここしばらくで考えると今が一番コンディションがいい。一朝一夕で完全に治るような問題ではないし、調子に波はあるのだが、平均としてはかなり良くなっている実感はある。だから、今やれることはこれらの施策を継続しつつ、掻くのを我慢することだろう。結局は、掻いてしまうことが一番の問題源だ。掻かないということ、これはなかなか簡単ではないが、心からアトピーを治したいという思いがあれば、実践できるはずだ。

アトピーから解放された先、そこに自由が待っている。

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