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言葉が連れていくところ

人の話は聞くこと。
それが礼儀・常識。あるいは友情、愛情。
だから人の話は聞かなくてはいけない。
と言う縛りが、良心的な人たちを苦しめる。

聞く耳を持たない人は、もうちょっと聞いた方がいい。
人の言うことを聞き過ぎる人は、もう少し自分が感じることを優先してみたらいい。
もしかしたら、ただ、それだけのこと。
かもしれない。

現代人は目標達成思考が強くなりすぎて、
直線的に意識が進んでしまうことに気づけない。
こっちへ行けば、これを達成すれば、これが出来るようになれば、幸せになれる、という無意識の信仰。
だから、すぐにモノの見方が偏ってしまう。
そんな気がする。

もっと精神的な界隈でも同じようなことが起こる。
流れに身を任せなさい。
という言い回しも同じだろう。

人生には、あるいは、その人のその時の意識状態によっては、
流れに任せた方がいい瞬間と、
自力で頑張ってみるといい瞬間がある。

流れ、と言うものがあることさえ忘れている時には、必要な言葉。
流されっぱなしになっている時には、呪いの言葉。
中庸、バランスの取れた意識状態、一方向へのみ目がいくのではなく、全体を見渡していられるような視点に立っていられることが大切。

いつでもどんな場合でも、良い効果が出るような言葉なんてないんじゃないか。
言葉とは、それほど万物を表現できるようなものじゃない。
だから真実の言葉、名言などと言われるものが、ある程度の指針にはなっても、瞬間、瞬間、その状況でやった方がいいことは違っていい。
一貫性を重視し過ぎると、偏っていってしまうことが多い気がする。
いつでも必ず言う通りにした方がよい言葉は無いのではないか。

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