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無難に無いもの

 タンスの中身がほぼ白黒紺(デニム含む)です。何かを選ぶのが苦手なので選択肢を最小限にしてきた結果、暗いタンスが出来上がりました。
 文房具や小物なども、かわいいものに憧れるのですが、買うのは絵のない武骨なものばかりです。
 でも唯一、靴下だけは絵がついたものを楽しめるようになりました。
 きっかけは数年前、姉からもらったカワウソの顔のついた靴下です。もらったからには一度でも履かねばと半ば義務感で恐る恐るカワウソ靴下を履いてみました。
 すると家に帰り靴を脱げば、足のカワウソが、お帰りと微笑んでいます。足をぶつけて、うずくまれば大丈夫?と微笑んでいます。キャラもの最高です。
 以来、靴下は変なものを選ぶことに決めました。他所にお邪魔して靴を脱ぐ可能性のある日以外は変な靴下を履いています。
 

 歯の詰め物がとれてしまい、歯医者さんへ連絡すると「今なら空いています」と。
 急ぎ伺い、靴を脱いだら、カレーライス大盛りの文字が。無地は無難です。
 


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