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選手に”伝える”とき

 私は、バスケットボールのアナリストを目指しています。アナリストの仕事は試合などから「収集」「分析」「伝達」することが仕事です。今回ピックアップするテーマは「伝達」に関係します。

何かを”伝える”時に順序立って話してくれる人の話は、特に頭に入ってきやすいし、質問がしやすいと感じます。しかし、私は情報量が多かったり感情の方が前に出てしまう時、ロジカルに話すことができない時があります。

 そこで、今回取り上げたいのはビジネスフレームワークの中でもメジャーな「ロジカルツリー」と「ピラミッドストラクチャー」についてお話したいと思います。その2つをアナリストとしての現場でどう活かせるのか考えていきたいと思います。

1. ビジネスフレームワークとは


 ビジネスフレームワークは、共通して用いることができる、考え方、意思決定、分析、問題解決、戦略立案などの枠組みのことです。このビジネスフレームワークは何が必要で何が課題かをはっきりし、論理的に答えや解決策を導くことができます。

2. ロジカルツリーとは 

                  
問題や課題を要素分解して解決策を見出すフレームワークです。    
問題(テーマ)→課題→解決策で出来上がったツリーで、これの良さは情報整理が綺麗にできることです。

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3. ピラミッドストラクチャーとは


説得力のある主張が必要なシーンで活用されるフレームワークです。
自分が伝えたい主張とその根拠を表したピラミッド構造で、上記にあった順序立てて話す上で大切なロジックになります。

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4. 「試合で負けた時」の自チーム分析での活用


*ただ数字を見て思いついたことや、感覚からの分析でなくロジカルに順序立てて考えることで持っている情報を見落とさない工夫になります

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*情報の中には①現象 ②比較 が必要です 
 ①現象:人、時間、場所、場面
 ②比較対象:「個人平均」「勝った時負けた時」「相手チーム」等
  →対象をどこに置くかで情報の濃さが変わってきます

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*自己分析をする時に大切なのは、結果、原因、解決策です。時間がある時の説明には以下のように話せたら選手に伝わる内容になるのではないかと思います。

Ex)
 ①負けたのは相手にZoneをされたから(テーマと原因)
 ②まず得点が少ない理由の1つとしてeFG%が低いことがあげられる(根拠)
 ③相手がZoneになった3Qでショット成功率は低くなっている(情報)
 ④原因はZoneなのでZone attackの練習時間を増やそう(解決策)
 ⑤Zoneでやられた3Qでの◯点の失点が減らせる(もたらす予想)

5. まとめ

*最初に、テーマと課題が選手と一致していることが大切
*自己分析するときはロジカルツリーに情報を増やし、整理することが大切
*人に伝える時はピラミッドストラクチャーを使って順序立てて話すこと