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【図解】内的妥当性と外的妥当性

皆さんは論文や製品パンフレットに記載されている研究結果をどう評価していますか?
私は、なんとなくフンフンと肯いているものの、心の中では「全然わからん」というタイプです。

研究結果をしっかりと評価するためにどうすればいいのでしょうか?
結論をいうと重要なのは妥当性です。そして妥当性には内的妥当性と外的妥当性の2つあるのです。

内的妥当性

因果関係がどの程度あるかということ。因果関係とは医療介入(原因)となって結果が生じた場合の関係のことです。例えば「Aという薬がきっかけで、体重が減った」という因果関係がどのくらいの確度であるのか?その程度のことです。確度が高いほど因果関係が強く内的妥当性が高いといえます。ちなみに原因と結果の関係がなかったり、他の要因が考えられる関係のことを相関関係といいます。

外的妥当性

得られた結果が一般化可能かどうか?という程度のこと。
例えばマウスによる実験結果がそのままヒトに当てはめることはできませんよね?動物よりもヒトを対象とした臨床試験の結果のほうが妥当性があるような気がしますよね。

ランダム化比較試験(RCT)は研究に積極的に参加したいような関心の高い集団が対象になっているので、一般的な集団より健康意識が高い人たちの集団なのかもしれません。なのでどこまで一般化できるかは未知数になります。むしろ大規模コホート研究のような観察研究のほうが、外的妥当性に優れているのかもしれません。

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