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四十九日が、なんだ。

ふとしたときにながれる涙はまだまだ。
ふわっと、母の、自由を願う時に、ぽろりと。

ぽろっと出てしまったら、そこからどどどっと止まらなくなってしまって困る。ほんとうに困る。リモートワーク中に変なスイッチが入ってしまって止まらない涙に動揺している。(休憩)

四十九日が経ったって、四十九日までながいんだが短いんだかわからないし。そもそも二年間ずっと覚悟をして過ごしていたようなものだから「死」に関しては唐突でなくて、今更で。亡くなったって無くなるわけではないけれど、もうあたらしい母の姿はみることはないのだな。

できるだけ、元気な時の母のことを、思い出したいと思うけれど、いいことばっかり残るのよね。あんなに喧嘩してたのに腹が立ったことはどんどん薄れていってしまう。ずるいや。


母の死がなんとやら。
ひとはいつか死ぬものだから、きっと母にとって、ここが寿命だったのだから。私は、私として、今度は私が「母」として気丈に存在しなくてはいけないわけである。娘の私が、でも時々泣き出したら、自分で自分を抱きしめる。ひとりでそっと泣かせてあげる、ことにしている。


わたしのことを、わたし以上に
心配してくれるひとがいなくなった。

足がすくむ。

父は父のことで精一杯だ。

わたしのことを、わたし以上に
大切にしようとしてくれるひとは
でも大丈夫、そばにいる。

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