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春が来てしまった・・・・・黄花節分草がニョキ

スウェーデンの春は上を向いていても発見できません。春は足元からやってくるのです。

枯葉さえなくなり枯木立だけの冬を過ごしていると、枯葉も彩りだったんだなと思えてきます。それほど色に飢える自分を発見することができたのもスウェーデンで1年半を過ごしたからなんだなあ、、、と思います。

で、いつものように研究室に向かう道すがら、足元を見ると黄色い蕾が地面からにょきっと生えている!黄花節分草です。

一斉にあちらこちらの地面が黄色い子の小さな花で埋め尽くされるのはすぐ。茶色一色、枯木立一色の世界にこの黄色い花の色は鮮やかで心が躍ります。

案の定、大学の植物園を歩く人たちが増えました。まだこの黄色い花と白いスノードロップの群生だけの植物園ですが、枯れた植物が整理され、綺麗に整地された植え込みを見るだけ、「ここにはまたダリアが植えられるんだよね」なんてあの色とりどりの春夏の植物園を想像できる。というより、もうすぐ春だと思いたい・・・そんな感じでしょうか。

あちらでは学生たちがスマホでこの黄色い花を撮影しています。こちらでは冷たさも強い風もものともせずお茶をしている人たちがいる。

とにかくこの黄色い花と白い花、そしてこれから次々と咲くはずの花々の葉っぱがニョキニョキ顔を出してきた地面をみんな一生懸命見つめています。その気持ち、日本にいたらわからなかった、そう思いながら私も地面をワクワクしながら見つめています。

帰国まであと1ヶ月、どこまで春を追っていけるのか、残念な気持ちと楽しみな気持ちが半々です。

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