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スウェーデンで糠漬け

 冬のスウェーデンを生き抜くと決意して1から育て上げてきた糠床です。糠は有機無農薬の糠、こちらの天然塩を使って時間をかけて世話をしてきました。

 母から指示された通りに塩を入れ、捨て野菜を入れ、1ヶ月もするとじぶん史上最高の糠床が仕上がりました(と思います)。

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 なす、キャベツ、大根、にんじん、あの大きすぎるきゅうりも意外にちゃんとした糠漬けになるんだなあという驚きと、さらに、実は北欧では日本より失敗が少ないのではないか・・・ということに気がついた次第です。

 乾燥気味の室内に放置された野菜は少々乾燥気味。だから水が出過ぎずあのベチャベチャした糠から水分を抜く日本でみんなが経験する大変さもさほどなし。塩はなかなか良い天然塩があるし、安い。

 そしてこの室内の適度な気温(ほぼ20度で安定)、あまり湿度が高くない。だから発酵がゆっくりですね。

 こうして研究室から帰って「ああ、もう疲れた」と手入れを放棄しても数日は大丈夫。「糠漬けが食べたい」働くみんなの味方になってくれるスウェーデンの気候。

 本当はあのベチャベチャも糠床を醸成させるために役に立つのかもしれませんが、この糠床とサステナブルな関係を続けていくためにはこれくらいがちょうどよい。

 今気がかりなのは、私が2月末に帰国する際、この天塩にかけた今が最高の糠床をどうするべきか、です。誰か引き継いでくれる人はいないかなあ。かわいそうで捨てることはできないしなあ、と思案中です。

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