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【子育て】子育てにYouTubeは悪なのか?をYouTubeを見続ける息子を、見続けて考えた#2

子育てにつきまとう『YouTube問題』。
ずっと動画を見せているのは悪影響?いや、むしろ集中力がついて良い?動画を見せることで親が楽になるならOK?動画に子守りをさせるのは育児放棄?まぁいろいろいわれますが…
YouTubeを観る我が息子を観察しつつ、子育てへの向き合い方について考えたことがあったのでシェアします。

”なんとなく悪そう”で避けてきたYouTube

前提として…我が家にはテレビがなく、リビングにある2台のモニターでYouTubeを見ています。私たち夫婦も自分達でYouTubeチャンネルを開設するほどYouTube大好きで正直見ない日は1日もありません。一方で、子供には…というと、”なんとなく”有害なのでは?という意識があり、できるだけ見せないようにと避けてきました。ただ、実際共働きの私たちにとって、家事と育児の時間はとても貴重。正直ずっと子供のそばで一緒に遊んでいることは物理的に不可能なわけです。
生後半年を過ぎた頃のこと、どうしても手が離せず、時間もない、それでも泣き止まない息子を前に藁にもすがる思いでつけたのが『ピポピポ救急車』でした。軽快なリズムにわかりやすい歌詞、次から次へと動く救急車。息子は一瞬で泣き止み、じっと画面を見つめ静かに楽しんでくれていました。これに味を占めた我々夫婦は、どうしても手が離せない時にかぎり動画を見せるようになったのでした。
最初はこちらのタイミングで”最低限”動画を見せることにしていたのですが、子供がだんだんと意思表示ができるようになってくると、自らモニターを指差し「救急車〜!」と叫び出すようになり、見せないと大泣きするようになってしまい、やむを得ず再生ボタンを押すことが増えてきました。徐々に徐々に再生時間は伸びていき、画面に釘付けになる我が子をみて、心配や罪悪感が募るようになりました。
なんとか気を逸らそうとおもちゃで遊ぼうと声をかけても、興味なし。「あぁまたYouTubeばっかりだ…」と後悔する日々…。

本当にYouTubeは悪なのか?

しかし、思い返せば私たちも毎日のようにYouTubeを見ているし、自分達がしていることを子供には規制するのってなんだか都合がよくないか?とふと考え始めました。世間的にYouTubeは教育に良くないイメージがあるから避けているけど、自分達はYouTubeで楽しんだり学んだりと自由に活用しているのに、なぜ子供達にだけは悪影響だと決めつけるのだろうか。そもそも我が子は何がそれほどに面白くてモニターを指差して叫ぶのだろうか?
こう考えた私は、『YouTubeを見続ける息子を見続ける』という実験を始めてみたのでした。

2つの試聴パターン

『YouTubeを見続ける息子を見続ける』を始めてみたところ、動画の内容や試聴姿勢などに大まかに分けて二つの分類があることに気がつきました。この2つの試聴パターンを①不満代替見、②カタログ見と名付けて説明していきます。

①不満代替見
一つ目の①不満代替見は、あまりポジティブに動画をみていない状態。
◆特徴
・黙ってみている
・すぐに飽きる
・同じような動画を短い時間繰り返し見る
・単調な動画(繰り返しトミカが坂道を滑り落ちるだけ…など)
この試聴パターンはストレスからの逃避や誤魔化す手段としてみているパターンであることが多いです。「動画が見たい!」のではなく、何か他に不満のことや嫌なことから目を逸らすための試聴です。例えば、お腹が空いている、眠たい、などの不満要素があり、これが満たされないストレスをごまかすために見ているケースですね。
これ、大人にも身に覚えがありませんか?仕事が忙しくストレスを抱えている時に、くだらないとわかりつつYouTubeやショート動画を見続けてしまう…。あるあるですよね。
この試聴パターンの場合、その不満の元が解消されれば動画を見る必要はなくなります。このパターンの場合は無理に動画から引き剥がすのではなく(火に油なだけなので…)、まずはその不満が解消されるように努めてあげることが大事だと思っています。

②カタログ見
二つ目はカタログ見、これはとてもポジティブに動画を見ている状態。デジタルネイティブらしい、動画の活用方法が見て取れます。
◆特徴
・話しながら見ている(あっ救急車だ!とか、大変だー!とか)
・じっくり長い時間見ている
・たまに突然おもちゃで遊び出す
・ストーリー性のあるものや子供が話をしている動画などが多い
このパターンに気がついたのは、おもちゃで遊んでいる時でした。二つのトミカをぶつけて「あーたいへんだー救急車をよばなくちゃー」とさけび「しゅつどうだー」などと叫びながら複数のおもちゃをつかって遊んでいるのです。まさに動画の真似事をしている状態。動画に出てきたシチュエーションや単語がどんどん出てきます。この様子を見ていた時に、なるほどこの子はYouTubeを「遊びのカタログ」としてみているのだ!と気がつきました。
思い返せば、自分が子供の時におもちゃ屋さんのチラシやカタログを眺めるだけでも、とっても楽しかった思い出があります。息子にとってYouTubeはそうしたおもちゃや遊びのカタログで、それを参考に自分なりに遊びを作っていっているのです。
この試聴パターンの場合には再生されている動画を真似しながら遊びに誘うと、案外すっと画面から目を離し、夢中で遊び始めたりしてくれます。こうしたYouTubeのポジティブな使い方はむしろ歓迎できるもので、積極的に子供とのコミュニケーションに取り入れていきたいと考えています。

100のアドバイスより我が子を見ることが大事だな

私がみつけた2つの試聴パターンはあくまでも、”我が子の場合”なので、子供によっても年齢によっても、状況は異なると思います。育児は本当に色々な人がさまざまな意見をもって取り組まれており、一を聞けば百も千も意見や助言が出てきます。その全てが多分間違いではないし、そもそも正解なんてものはないのかもしれない。だからこそ、目の前の我が子をよく観察して寄り添ってあげることが大事なのかな、と今日もYouTubeを観る子供を見ながら「とはいえ、もう少し離れてみてくれないかな…」と頭を悩ませる2歳児の母なのでした。


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銀座OLから突如縁もゆかりもなかった、長野県塩尻市に移住した私が日々の思いつきや偏愛、思考などを書き留めています。
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