たくさん作らないといけないけどブランディングもちゃんとしたいファインディデザインチームの取り組み
■ はじめに
・ 誰向けの話
デザインチームも出来てきたし、そろそろ中長期的な部分に手を付けていきたいな…と考え始めたデザインに関わるすべての人。
・ なぜ書いたのか
そんな対象読者(自分でもある)に向けて取り組みの一例として参考になればと思って書きました。
・ 現在の体制
ファインディのデザインチームは正社員が6名+業務委託の方4名となっています。構成はプロダクトデザイナー3名、コミュニケーションデザイナー2名、マネージャー1名です。業務委託の方は主にコミュニケーションデザインでお手伝いていただいています。
■ 状況の整理
まず現状についてざっと記載します。
・ 事業成長に伴い、依頼が増加中
ファインディは事業部が4つあり、そこに加え横断的なチームやバックオフィス系まで様々なチームや部署とデザインチームは関わっています。
そして順調に事業も伸びており、新たな挑戦が次々と行われています。
さらに嬉しい事に各部署やチームがデザインの力を感じていただけているため次々に依頼が舞い込んできており、常に数十の依頼が平行して動いています。
・ 中長期に投資するタイミングがきた
メンバーも増加し、やれることも広がってきました。
ここからさらにデザインチームとして強固になっていくために必要なのが、依頼をこなすだけに留まらない中長期的な視点です。
今以上にメンバーが増えていくと、情報格差やクリエイティブのブレなどが起こることが想像できます。
そうなる前に、今から情報の整理やナレッジベースの構築、ファインディらしさとは何かといった議論とそのビジュアル化など、将来に向けた取り組みが必要となります。
・ どちらを優先すべきか?
増える依頼に対応する必要がありつつも、中長期的な投資を行わないと未来に響く。そんな状況でどちらを優先すべきかという話になります。
そこでファインディデザインチームは「どっちもやる」事にしました。
そのために必要なものは「時間」です。では時間をどう作っているかという話を書いていきたいと思います。
■ 全部やりたいファインディデザインチームの取り組み
結論こんな感じです。
・ まずは、つくっていく
まずは何はともあれ、先立つものがないといけないので、現状の「らしさ」も加味しながらつくっていきました。
この際、次のステップである「たくさんつくれるようにする」ために、可能な限りお手本やサンプルとなるように意識をしました。
とはいえこの時点で完璧を目指すことは決してせず、まずはある程度のものをたくさん作る事を優先しています。
・ たくさんつくれるようにする
つくるだけでもなかなかに大変ですが、さらにたくさんつくれるようにしていきます。つまり「型」を作っていきました。
型のメリットは言わずもがなですが
つくる時間の短縮
レビュー時間の短縮
一貫性の担保
といったものが挙げられます。言い換えると、量と質を担保できるようになっていくので、ゼロからつくり続けるのと違い、時間の確保ができるようになっていきます。
また、ここも同時に完璧な型ではなく、例えば広告クリエイティブであればロゴの位置やフッターのデザインだけ型にするだけでも十分意味があります。もちろんデザインシステムもこの「型」の一種になります。
・ 同時に「らしさ」も考える
さて、確保した時間で何をするかというと、「らしさ」について議論し利用可能な状態へ落とし込んでいっています。
実は以前らしさについて議論を行った際に、この「利用可能な状態への落とし込み」が甘く、議論だけして終わってしまったという背景があり、この点を今は強く意識しています。
利用可能な状態ですが、今は以下の2点を満たしている事にしています
認識が一致する程度に
言語化されていること
ビジュアル化されていること
ここも非常に時間がかかるため、まずはできる所からひとつひとつといった感じで進めています。
・ 「らしさ」を適用していく & そして繰り返す
そして最後のフェーズですが、「らしさ」をまずは単発のアウトプットに適用していき、一定見えてきたら上記で作った「型」に反映していきます。
あとはそれをひたすら繰り返していくだけになります。
■ さいごに
最初の走り出しは少し大変ですが、このサイクルが回り始めると早い段階から無駄を最小化しつつ依頼をこなす事ができ、かつ「らしさ」を考える時間も確保しながら適用も出来るという良いことづくめなのかなと思います。
そしてそんな我々のチームでは、各種デザイナーを募集しています。数をこなしながらも中長期への投資も諦めないファインディデザインチームに少しでもご興味あれば、ぜひお話ししましょう。
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