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【エッセイ】やっぱりなにかあるんだな

令和に活躍する音楽のプロが選ぶ平成名曲ベスト30という企画を関ジャムでやっていた。
30位にアニメ『おジャ魔女どれみ』の「おジャ魔女カーニバル」がランクインしていた。
スタジオでは「わぁ~」と盛り上がる。
意外の驚きとわかってるねの賛同が一体化していた。
私は『おジャ魔女どれみ』をほとんど観てこなかった。
なんでだろう?
たまたま観てこなかった。

タイトル、うまいこと作ったな~とか、そんなことは考えてた。
お邪魔と魔女をあわせておジャ魔女。
『ドロロンえん魔くん』
『YAT安心!宇宙旅行』
『マカロニほうれん荘』
思い浮かぶネーミングの系統たち。

いや、話はそこじゃない。
昔、ある職場で趣味でバンド活動をしている同僚がいた。
彼はドラマーだった。
ちょっと目をやるとそこらに置いてあるものでリズムを刻みエアーでバチを叩いていた。
そんな彼が「おジャ魔女ドレミの歌、めっちゃいいよね」と同意を求めてきたことがあった。
オープニングの歌は知っていたので「あ、うん」と話をあわせた。
実際ノリもよくテンポも気持ちいい歌だなとは思っていたが、歌えと言われたら歌詞が出ない。鼻歌でならなんとかって程度だった。
彼は「おジャ魔女カーニバル」のどこがいいかを力説しだした。
ほほう…
あのドラマーの彼をここまで熱くさせるなにかがあのアニメの歌にはあるのだなと少し身構えた。

音楽をしている人にうける歌にはなにか秘密があるのだろうか…
音楽をしていない者にはわからないなにかがあるのだろうか…

『悪魔くん』のオープニングじゃダメ?
エロイムエッサイムのあの歌、めっちゃワクワクするんだけど…

それとこれとはまた別問題か…

あぁ、
『おジャ魔女カーニバル』のありがたみが加速装置フル稼動で遠のいていく。

追い付けない…
ただ、やはり評価されるものにはなにかがあるのだろうな。
なにかはわからんが。

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