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陰虚(「水」の不足)タイプの仔

「気」の不足は「気虚」、「血」の不足は「血虚」といいますが、「水(津液)」の不足は「陰虚」といいます。
※「血」も「水」も液体ですが「血」は栄養も含まれるという違い

慢性的に潤いが不足していて、身体に熱がこもっていて乾燥している仔。
「血虚」の体質から引き起こされる「陰虚」もあります。
乾いた咳をしたり、慢性的な便秘になったり。

水を飲まない子・水は飲むけど体内に必要な量をためられない子もこのタイプ。
元気なうちは代謝が亢進して身体が熱く、それが続くといろいろな炎症となって症状が露呈します。
そこで病院で抗生剤をもらい、無理やり代謝を下げることによって熱を下げるとだんだんと体力がなくなってしまうし、「水」不足は解消されないため、身体の中が乾ききった状態になってしまいます。
※漢方薬もずっと飲み続けると副作用が出るので要注意。

以下の特徴が複数当てはまった場合には「陰虚」タイプかもしれません。
(ヒトもわんこも共通なのでご自身のチェックもしてみてください)

1.特徴

・皮膚が赤っぽく熱を持っている
・乾燥肌
・舌が乾燥していて線が入っている
・元気はあるが持続できない
・水をよく飲む
・便秘がち
・落ち着きがない
・ハァハァ言っていることが多い
・せっかち
・夜型(朝より夜が好き)
・よく咳をする

2.毎日のケアでできること

・「血虚」の仔と同様、夜は早めに寝かせてあげましょう
 ∟ 「血」や「水(津液」は、夜ゆっくり休むことで増えるといわれています
・過度な疲労やストレスを控えましょう
 ∟ 身体を興奮させて「水」を奪ってしまいます 

3.おすすめ食材

身体の熱を取り除き、潤いをあたえてあげましょう。
・過剰な「熱」を取る食材例

ごぼう・セロリ・きゅうり・ズッキーニ・トマト・白菜・わかめ・ひじき・あさり・ミント・スイカなど
・「水(津液)」を補う食材例
アスパラ・オクラ・トマト・冬瓜・レンコン・いちご・梨・りんご・豚肉・クコの実など
※「酸甘化陰(さんかんかいん」と言って、酸っぱいものと甘いものを一緒に食べると身体が潤うとされています。(例えば、クコの実をリンゴ酢につけたものなども1日数粒)

※いずれもあげすぎると今度は逆の効果が出るので適正量はおうちの仔に聞いてください

8タイプのご紹介ができたらいろいろな食材の薬効(身体のどこに作用するかなど)に続く・・・


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