生きるための「気・血・水(津液)」
ごはんのレシピやおすすめ食材・おすすめフードははその子の体質によって異なるので、ご家族に選べるようになってほしいとの思いから、
簡単なわんこの体質判断 → それぞれにあったおすすめ食材へつづく・・・
東洋医学独自の身体の考え方は「気・血・水(津液)」を必要不可欠な3要素としています。
この3要素はすべて食べ物や生活習慣で作られて、体内をスムーズにめぐることで生命活動を維持しています。
バランスよく体内をめぐることが大事で、過剰になっても不足しても、ある一定部分で停滞しても、悪いものが身体の中に蓄積してしまいます。
その結果が不調の原因に・・・。
この3要素のバランス(気が足りないのかな・過剰なのかな・血が足りないのかな・・・など)を見ることで現在の身体の特徴を把握し、体質分類をしています。
局所ではなくて身体全体を診ることがポイント。
またレントゲンも何もなかった2,000年以上前の医学って本当にすごいなぁと思います。
まさにホリスティック。
1.気:生きるためのエネルギー源
「両親からの先天的な気」「食べ物から得た気」「呼吸から得た気」をベースに作り出され、身体のあらゆる活動をサポートします。
(1)推動(すいどう)作用
身体の成長を促し、内臓の働きを活発にする作用。
ポンプのように血と水(津液)を体内に巡らせます。
(2)温煦(おんく)作用
体温を維持し、内臓をあたためて働きを活発にする作用。
充実していれば消化もスムーズ。
気の不足が身体の冷えにつながると考えています。
(3)防衛(ぼうえい)作用
外から体内にウィルスなどの悪いものが入ってくることを防ぐ作用。
身体の表面を気が守っているとしています。
気が充実していれば、悪いものを跳ね返したり、体内に入っても早く治癒するし、不足しているとウィルスなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。
(4)固摂(こせつ)作用
血や水(津液)がもれずに体内を正しく流れるようにする作用。
女の子の経血や汗などの体内物質の排出量のコントロールもするとされています。
(5)気化作用
食べ物から気・血・水(津液)をつくるとともに、水(津液)を汗や尿に変化させたりする作用。
体内の物質の変化を主ります。
2.血:身体に栄養を与える血液
食べ物から取り込んだ栄養分からつくられ、心の作用で全身へ送られて栄養と潤いを与えるとともに精神を安定させます。
(1)滋潤(じじゅん)作用
全身に血液を供給して栄養と潤いを与えます。
血が足りていると顔色が良く、筋肉もつき、皮膚や被毛も潤いと艶があり、四肢の活動も機敏です。
不足すると被毛が薄くなったりパサつき、皮膚や目の乾燥にもつながります。
(2)精神活動の基礎物質
血も水(津液)も両方液体ですが、血は精神活動に関与しています。
血が足りていると精神的にはっきりし、感覚も鋭く意欲的に動けます。
3.水(津液):リンパ液や汗など血以外の水分
食べ物から脾(消化器)がつくりだすもので、脾・肺・腎から全身をめぐります。
(1)滋潤作用
全身・筋肉・毛髪・粘膜・臓腑に栄養を与えるとともに関節の働きを円滑にします。
血と異なり栄養分は含まず、逆に血をつくりだす材料となります。
不足すると乾燥して皮膚から粉を拭いたり、鼻や口が乾くことにより乾いた咳が出たり、便が固くなったりするなどの症状が出ます。
それぞれが過剰になったり不足したりした時の体質チェックのお話につづく・・・
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