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S.Q.S Ep8「SCHOOL REVOLUTION あの頃の僕らは」  感想

初日、2日目、前楽、千穐楽と観劇してきました。
前作から1年。
本当のことを言ってしまうと、期待はあまりしていませんでした。
スクレボだし、日替わりコーナーに時間使いまくるんだろうな。
過去の大の話っぽいのに、なんでお当番が里津花?大の過去の話をするなら翼以外いないじゃん。里津花がEp3以降お当番ないからってそんな帳尻合わせみたいなことされるの嫌だ。
エトセトラエトセトラ……見る前から文句が本当に多かった笑
前週から始まったツキステ。がよすぎて、初日も「あー、有楽町行って白年長浴びたい」とか思ってました。
謝罪します。
最高でした。
Ep8のステージにいたのは、私の1番大好きで、1番大切で、出会わなかったら今の自分はいないと思っているSQのメンバーで、私がずっとずっと見たかった彼らの過去と今の姿でした。
間違いなくシリーズ最高傑作はEp8です(個人の見解です)
本当に素晴らしいステでした。

以下は推しとSolidS中心のネタバレ感想です。


全体

ロケ先の学校の七不思議で、記憶だけがユニット結成前に戻ってしまった大と壱流。そんな2人に「こんな未来が待っているよ」と示しながら、サポートするメンバーとの、ひとときの物語。
本当に素晴らしかった。
やっぱり一本、芯が通ってるから。

いきなりエンディングの話をしますが、エンディングが特に秀逸でした。
各ユニットの最初のドラマをなぞったエンディング。
楽しくて幸せな「今」につながる、始まりのエピソードを、エンディングに持ってきた構成があまりによすぎて、思い出すだけで涙が出てきます。
まさかEp8まで来た今、大の
「とるなよ、イヤホン」
が聞けるとは思ってなかった。
見終わった瞬間の感想は「天才のシナリオだ」でした。
もう1度SQとして、スケステとして"リスタート"を切るのだという気合いを感じました。
RED、BLUEのそれぞれで語られるユニットの絆も最高of最高としか言いようがなかったです。
私が↑で言っていた「なぜ里津花がお当番なのか」も全く違和感がなく、自然と大に翼が寄り添っているというか、気を使っている感じも◎でした。
バラエティ番組の一部として組み込まれた日替わりも、話の流れとしても、お仕事としても違和感なし。千穐楽の「ナンパされているところを助ける一言の即興劇」はSolidSもQUELLも秀逸。
というか、SolidSは本当に名作(迷作)でした笑
スケステは、圧倒的にツッコミ不足なんですよね……(もしくはツッコミの人がそれを放棄している)

個人的にはRED回のオープニングがLabyrinthだったことに感動。
じょんさんの曲じゃないこともあって、Vol.1の曲はなんとなく敬遠されがちで、実はダンスライブでの採用もナシ。
しかしこの曲こそ、原作SolidSの声優さんたちが最初にライブで歌った曲でした。
まさに、"あの頃"、歌なんてほとんど歌ったことのなかった大(cv.梅原裕一郎)の少し頼りない歌声から始まる名曲。
この曲を流してくれてありがとうございます。

BLUEも、もちろん最高でした。
双子の絆、こんな楽しい未来が待っているなんてという壱流の言葉に泣きました。

当たり前に流れる、SolidSとQUELLの日常が本当に尊くて、大切で、日常会話のシーンをたくさん、ありがとうございます。

世良里津花

私の最推し(全ての2次元キャラの中で最推し)です。
Ep8にしてついに、世良里津花にステで出会ったと思いました。うちたまは変わってないので、かいせいくんがものすごく成長して、里津花への理解を深めてくれたのが全てでした。
世良里津花はとても複雜なキャラクターです。
それは原作が彼に求めてきたポジションに加えて、花江夏樹という化け物声優が(私は元々、花江さんのオタクです)愛を込めて遊ぶことで成長させてきたキャラクターだから。
優しいという基本ラインの上に、無邪気なかわいらしさと男前な強さが共存している。小さなことを気にして一歩を踏み出せない控えめでいじらしいときもあれば、びっくりするほど大胆に踏み込むこともあるし、まるで子どものようにはしゃぐときもあれば、年相応の大人の落ち着きを見せるときもある。
いや、どう見ても無茶苦茶すぎる笑
そんなわけで、基本的にずっとかいせいくんの里津花は圧と勢いが強めで、かわいさと控えめなところをどこかに落っことしてきていたと思います。が、もうしょうがないのかなと思っていました。
顔は最高に綺麗だし、ダンスもセクシーで色気があって最高だし、かわいらしさや控えめなところなんてなくても、ステの里津花はそれでいいかな、なんて。
だから、今回の里津花が本当に本当に嬉しかったです。
過去の大を前にして、翼が側にいた方がいいんじゃないかと聞く姿。
その翼から「よろしく」されて、距離をどう詰めたものか困って、少したどたどしくなる感じ、それでも大人な包容力を見せるところ。
壱流に、未来の話をするシーン。
ああ、里津花がいる、って感動しました。
個人的には志季との関係性がふわっとしたのも◎でした。これまでは相手が日向野さん(基本ラインが天然。仲のよさが高じたのか、今や所属事務所の社長)ってこともあって、当たりがとんでもなく強かったんですが、めちゃくちゃ柔らかくなっていました。
それが顕著に出てたのが序盤の「青春パワー」のシーン。うわ、ソフトだ!?と仰天しました。
そっと志季の隣に寄り添うような姿もあって、中の人たちの学年が同じだから?距離感が変わったなと思いました。
安定していて、それが当たり前で、だからこそどうにもできない閉塞感を覚えていた過去の里津花の姿も、とても素敵でした。
ダンスライブでは相変わらず、バッチバチに踊っていて、前楽のカテコで「ダンスライブはいつも自分がお当番だと思ってる」と言ってましたが、かいせいくんのパワーと、ファンサ、サービス精神が本当に煌めいていました。
どうかこれからも、ステの里津花のことをよろしくお願いします。

篁志季

誰よりもきっと塚本くんが1番不安だったでしょう。
日向野さんは、ただのステの人気を飛び越えて原作側にまで「志季のオタク」を増やし、圧倒的な殺陣やダンスでスケステを引っ張っていました。誰がどう見ても、日向野さんを見に来ているオタクが1番多かった。
激しいダンスライブは厳しいという理由も発表されて、「オタクが納得せざるをえない」キャス変だったとはいえ、不安だったと思います。
個人的には、各種ビジュが発表されたときの薄い身体つきが、原作の「篁志季」のイメージにぴったりだなと思って、期待していました。
そして、芝居パート。
素晴らしかった。本当に、素晴らしいの言葉しかありませんでした。
最初の、陽の光が目に染みているときの台詞がもう、篁志季でした。
立ち居振る舞い、台詞のトーンはもちろん、それを挟むテンポが、原作の篁志季が抜け出てきたようだと思いました。
日向野さんの作った、カリスマ性があり、みんなを引き上げる力があり、強くて、誰もが憧れる志季とは違う。
音楽への情熱や、ユニットやメンバーへの愛着はあるけど、それ以外は基本的にほぼ全部がダメダメで、そんなところが"愛おしい"篁志季。
ダンスライブの姿も、そこは変わらず。
ダンス自体はバリバリに踊れていて、かっこいいですし、上手いのに、全員の視線を釘付けにして回るというよりは、支えるようなところがある。
これがまた、圧倒的に「原作の篁志季がしそうなムーヴ」なんです。
日向野さんの圧倒的センター感のあるダンスが大好きだったことは大前提として、塚本くんが志季として踊るSolidSは、翼と里津花がセンターだなってなるんですよね。Ep5で圭人が入ったときとはまた少し違う。
ああ、これがSolidSの4人のダンスだ……って素直にそう思えるダンスライブでした。
初日はどこか緊張感があって、それでもTimelessで階段から降りてきたときに里津花と視線を交わして小さく頷いたのとかは、小技を入れてくるなんて……!と思いましたけど、楽日は楽しむ余裕もあって素晴らしかった。
割と、個人主義めでむちゃくちゃなステのSolidSに、最年少なのに最年長の役で入って、自然体でいられるのが本当にすごいですし、劇中の無茶振りにさらっと応えていくのも素晴らしかった。
日向野さんに一切引っ張られず、自分の信じる篁志季を演じてくださって、本当にありがとうございました。
早くもっともっと塚本くんが志季を演じるところを見たいです。
ご本人もツイッターで書かれてましたが、前楽の挨拶のときの鳴り止まなかった塚本くんへの拍手が、全ての答えだったと思います。

オタクの心をぐぐぐぐっと掴んでくれました。
あなたが、2代目の篁志季で本当によかった。次も楽しみにしています。

奥井翼

Ep1のころから、誰より再現度が高くて、誰よりも「奥井翼」だった啓太くん。本人は人見知りで物静かなのに、ステージでは誰よりも輝かなければいけないプレッシャーがある中で、いつも完璧にかっこいい翼を演じてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は、過去から来た大にそっと寄り添いつつ、周りに気を使いつつ、そしてしっかり大人になったところを見せてくれて、花丸満点でした。満点じゃなかったことなど1度もないですが(笑)
個人的には、今回のお当番を翼と英知が呼ぶシーンで「里津花ー、大ちゃーん」って影から言うところの声が、斉藤壮馬を召喚してるとしか言えなくて、さすが……!となりました。
でもきっと今回は、啓太くんの中で「日向野さんが卒業した」ということが、たぶんファンが思っていた以上にのしかかっていたのだなと、前楽のTimelessを見て思いました。
顔を歪めて、なんとか堪えながらも涙していて。
その後のカテコで「感極まった」「これまでのことを思い出して」と話したときに、
「憧れを通り抜けたとき」
の歌詞をあげてくれました。
きっと啓太くんにとって日向野さんは追いかけて、追いかけ続けて、そして越せないまま、後少しで手が届きそうなところで去ってしまった、みたいな感じだったんだろうなと……勝手にオタクはそう思って受け止めました。
SQうちたま最年少でまだまだ未知数の塚本くんと、ダンスライブでは頼りになるものの、喋らせると天然な快征くん、そして芝居では頼りになるしSolidSのうちたまでは最年長なんだけど、もう突き抜けてフリーダムなこばりょを抱えて(?)真面目な啓太くんが「俺がちゃんとSolidSを引っ張らなきゃ」という気持ちをぐっと背負ってステージに立ってくれたこと、本当に感謝しています。

村瀬大

基本的にふざけられるところは終始ふざけているし(前楽の影ナレで2.5次元新人イケメン俳優小林涼のバースデーイベントに呼ばれたときはどうしようかと思いました笑)芝居パートでも突拍子もないことやったりするので感情が追いつかないことがあるんですが、締めるところはきっちり締めていて、大だなぁと思わされることもたくさんあり、最終的には「さすがだ……!」となるのがこばりょです。
まだSolidSではなかったころの、水泳を失ったばかりのころの大の姿は、なんていうか、その直前のシーンで翼と壱流をからかっていた人と同じとは思えず……本当にすごい。
REDラストの、翼とのシーンが見れて、幸せでした。
ダンスライブは……まああの、これからもね、ぜひ、中尾くんと一緒にダンスの師匠でいてもらえればと思います笑

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