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ALIVESTAGE Ep.7「斬心-霖雨蒼生-」 感想

初日見てまいりました。
今回は芝居パートは一種類のみということ、そして斬心世界のGeneral(つまりめちゃくちゃ強い)空くんがなぜ怪我をしたのかが語られること、までは事前情報で出ていたので、そんなところや、いつもと違うSOARAの関係性とかを楽しみに観に行きました。
結論。
10月から怒涛のようにあったツキプロのステの締め、そしてイブステ3rdシリーズの幕開けに相応しい大名作が爆誕したと思います。
11月のツキステ。と12月のスケステ、メガステを見てきて思いますが、一体、ふじわらさんはどんな頭をしていて、これを切り替えてこれを書いたんだろうと、頭を抱えました。
もちろん、ライブパートも素晴らしかったです。
SOARAちゃんは本当に、本当にリアルガチSOARAなの、いつ何度見ても鳥肌です。

そんなわけで以下はネタバレアリです。
なお、ツキステ。およびスケステも履修しており、原作パンフも追いかけているオタクなので、息をするようにそちらの話もしますのでご注意を。
ま、今回の斬心はスケステとツキステ。の関係性ほどは、関係ないですが笑

全体

まずこれだけは声を大にして言わせてください。
スケステEp7のために録った隼さん(もちろん、CVは木村良平)のボイス使うなら、アナウンス!して!!
スケステのオタクしか聞けないのは確かにもったいないし、いい感じに斬心の世界を説明してくれているので、使い回しは大歓迎!なんですけど、ツキウタ。の原作知らない舞台だけのオタクとか、そもそもALIVEシリーズしか追ってない人とかも相当数いるので、途中のナレーション、誰だったんだろ?で終わっちゃったらもったいないですからー!(実際、いたと思う)
せっかくコメディ公演もやりますよ、それは絶世卿も出ますよって明言してるんだし、こっちもアナウンスしてしまっていいと思う……いやほんとに。今からでもしてください。

イブステで斬心やりますと言われたら、原作パンフ持っている勢が期待するのはやっぱりSOARAの関係性だと思うんです。
王族モリとその従者の廉きゅん、2人に突っかかる宗司、無口な望、そしてめちゃくちゃ強い空。
いつもの関係性をぶち壊している5人の関係が、どうなるのか、本当に期待して期待して……期待通りでした、最高。ありがとうございました。
口の悪いやさぐれた宗司も、その宗司を「神楽坂!」と呼び捨てにし、表に出ろだのなんだの食ってかかっていく廉きゅんも最高でしたし、2人を止めているモリも最高でした。
それってSOARAなの?SOARAでやる意味あるの?って思うかもしれないし、原作パンフ知らない方は「え?」「SOARAじゃないじゃん」ってなったかもしれないのですが、SOARAちゃん5人はとても楽しんでこの設定で舞台をやっているので、それでいいんじゃないかなって思います。
もう少し、ステ寄り話をするなら、斬心はスケステおよびツキステ。で語られている通り、2P世界に生まれた隼のアバターが作ったゲーム内の世界で、設定なんかも自由に隼さんが作っていますので、こんな改変を、隼さんが楽しんでいたとも言えるんですが……苦笑
圧強めな宗司と廉きゅん、そして無口で冷静でかっこいい望、最高でした。

あと、初日日替わりで厨二病の剣ちゃんが最後に言った
「I am bone of my KATANA」
はFateの
「I am bone of my sword」
のパクリなんだけど、元ネタわかった人どんだけいたんだろうw

大原空

空がなぜ怪我をするのかの物語ということで、もちろん、お気軽な理由なわけがないとは思っていました。
恐ろしいのはこれを、基本的に太極時空の駆と里津花と衛が異世界を旅する、いかにもコメディ感ありそうなお話のプロステにぶち込もうとしていたツキプロ公式、お前だ。

というのはおいておいて。
ツキプロのステには「やや重め」という「所属タレントの死もしくは死に近い描写あり」の注意喚起(というかお約束)がありますが、この話、「やや重め」を通り越して「激重」でした。なんのアナウンスもないけど。いや、別にしなくていいですが。先にされていたら、重いんでしょ!って身構えちゃっていたと思うので、この衝撃はなかったと思います。

かつてリグレットに襲われて空の腕の中で死亡したはずの友人と、2ez(トゥイズ)がだんだんとリンクしていき、2ez=あの友人がリグレット化した姿?と観客と空くんが疑うまでの流れが……本当の本当の本当に秀逸でした。
「バイバイ、またね」という言葉。
動画の編集。
空へ向かおうとする姿勢etc.
2ez=友人だと確信をしたけど、それでも彼はもうリグレットになってしまっていて、人類を脅かしてしまうから、斬る。
空くんの絶叫が、まだ耳に残っています。
悲しみ、切なさ、やるせなさ、悔しさ。
そんなものが全部詰まった叫びでした。
涙が止まらなくて、ボロボロ泣きましたし、これを書きながらまた思い出し泣きしています。
それぐらい、苦しかったです。
物語の中で、空くんの心を救ってくれる存在はいません(Ep5で、黒天狐様がモリやコウくんを救ってくれたような、超常的な力で癒やされたりはしない)
斬心世界の空くんも、現実世界の空くん同様、揺らがないわけでも、苦しまないわけでもなく、傷つかないわけでもないのに。ただの人間なのに。
でも、どれだけ打たれようとも、折れることもありません。
それが空くんの強さなのだと思います。
その心の強さが、本当にかっこよくて、素敵で、空くんのことがますます大好きになりました。

しかし、さすがツキプロのステに血糊を持ち込んだイブステ。まさかタレントが大切な友人を斬る、なんていう地獄を持ち込むとは思いませんでした。
でも、この自由度こそ、ツキプロの魅力のひとつだと思います。
ありがとうございます。またひとつ、名作が生まれました。

少しばかり考察

ツキステ。やスケステを経ての考察を少し。
まずは簡単に。
「バイバイ」という言葉が何度も出てきますが、これはスケステEp7のラスト、ツキステ。12幕の冒頭で隼さんが言った言葉です。
斬心世界でのキーワードのひとつなのだと思います。
バイバイ。
軽やかな別れの言葉は、ゲームの世界にピッタリなのかもしれません。

もうひとつ。こちらは「え、もしかしてそういうこと?」と思ったこと。
鐘の音です。
冒頭と、ほかのシーンでもおそらく2回ほど出てきた鐘の音。
この音、ツキステ。8幕(帝国)やプロステ(キソセカイ)で使われた「あの鐘の音」でしたよね。
よくよく考えてみれば、リグレットは帝国を脅かす「彼ら」ととてもよく似ていました……。
「彼ら」は人類を排除する大きな力を持つ「心の結晶」です(8幕参照)
そしてリグレットは人の心が具現化したもの。
ほぼ同じことを、違う言葉で言っているだけです。心が形を持つ、ということ。
世界の終末に「彼ら」や「リグレット」といった心を具現化したものを現れさせるのは、隼さんの世界の終わらせ方なのだと、これを書いていて思いました。
あの鐘が鳴るときってこれまでは「終わり」の隼さんと「始まり」の始さんの話が出てくるときだったので、今回はどっちもいないよ?と思ったんですが、もしかしたら、あの鐘が鳴るのは「心が形を持つ」みたいなものが関連しているときだったのかもしれません。
スケステEp7、ツキステ。12幕では鳴っていないのに、イブステEp7では鳴ったわけで、前2作とイブステEp7の絶対的な違いって、
前2作:VS隼
イブステEp7:VSリグレット
ですもんね……。
どうでしょう、どなたか別解をくださいませ。

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