見出し画像

タイパが悪い(?) 1000回の素振りを、1か月続けた話

週刊少年サンデー派

ゴルフを始めたのは中学の時。先にゴルフにハマった同級生に誘われて、ゴルフ練習場でボールを打つようになりました。
中学生といえば、思春期真っ盛りです。そして、様々なものに影響を受ける年頃でもあります。

私は、あるゴルフ漫画に出会いました。それが、DANDOH!!(ダンドー)です。
当時の少年マンガといえば、ジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオンが人気で、DANDOH!!はサンデーに連載されていたゴルフ漫画です。

一番人気があったのは週刊少年ジャンプだったと思いますが、”1番人気だと、その上が無い”という理由で、サンデーを選ぶあたりが、今思い返しても自分らしいなと思います。笑
とはいえ、当時の週刊少年サンデーも、名探偵コナンや犬夜叉、烈火の炎、からくりサーカスなど、人気漫画が沢山あって読みごたえがあったのを憶えています。

漫画が私の先生

DAN DOH!!のあらすじは、ゴルフを知らない貧しい家庭の男の子が、近所の超有名プロゴルファー”新庄プロ”に教えを乞い、成長して活躍していくというストーリーです。(今となってはうろ覚えですが、ざっとこんな感じのストーリーだったと思います)

このマンガの第1話に、【私(新庄プロ)からゴルフを学びたければ、500回の素振りを1か月しなさい】というシーンがあります。

思春期の私は、もちろんそのシーンに影響されました。笑
しかも、500回が中途半端と感じた私は、桁が1つ増えた方がカッコいいという理由で、金属バット素振り1000回を自身に課したのです。

こうして、毎日1000回の素振りをするわけですが、なにせ思春期。頑張っている姿を見られるのが恥ずかしいと思っており、家族が寝静まるころを見計らって、夜な夜な1か月続けました。
ただただ無心で振り続けるだけとはいえ、体力も使うし、手に豆もできるし、そのうち豆も破れるし、大変だった記憶があります。


素振りの結果

毎日1000回という数の大小はさておき、素振りをしていると、初めはすごくチカラも入るし、疲れるし、筋肉痛にもなりました。
しかし、それでも続けていると、段々とチカラの入れどころが分かってきます。そして、チカラの抜きどころも分かってきます。
特に手のひらへのダメージが大きい1週間あたりを過ぎると、段々と負荷を下げつつ、効率良く振れるようになりました。おそらく、スイングスピードも上がったのではないかと思います。

もともと、「根性論」「とにかくやれ」的なノリはあまり好きではないのですが、今振り返ると、無心に素振りをするという体験は、私に貴重な気づきをもたらしました。

自身の経験から思うこと

この経験を今改めて考えると、私はいくつか思うことがあります。

1つ目は、少しネガティブな感想です。
もし、成長や変化を数値で理解できていたら、もっと満足感や達成感が高かっただろう、ということです。ゴルフテックのレッスンでは、センサーでスイング数値を計測していますが、定期的に計測する中での数値の変化が、モチベーションの一端になり得ただろうと思っています。


2つ目は、ポジティブな感想です。
タイムパフォーマンスが悪そうな素振りは、長年の時を経て、実は高タイパだった、ということです。
素振り数は、時間に比例して増えます。なので、一見タイパが悪い、とも言えます。
ですが、結果的に、この素振り経験は私の基礎になりました。
振り返ってみると、非常に濃度が高く、効率のよい1カ月だったと感じています。

タイパの良し悪しは、後から分かるのかもしれない

ゴルフをしていると、池越えショットや1.5mパットなど、痺れる場面に遭遇します。
そんな時、「自分はあれだけの練習をしてきたのだから」という、ある意味タイパの悪い経験が、自信につながるのではないでしょうか。

どうやら、コスパならぬタイパ(タイムパフォーマンス)だけでは、学べない領域があるように思います。

特に学び事においては、効率の良さが求められる時代です。
そんな中で、一見効率の悪そうな反復練習は、長い目で見たとき、”効率の良い練習”に姿を変えているのかもしれません。



毎回、最後がどうしても宣伝になってしまうのですが。笑
どんな練習でも、続けていくには支えがあると心強いものです。
ゴルフで挫けそうになった時には、一度ゴルフテックの「初回スイング診断」に足をお運びください。
ゴルフテックコーチが、マンツーマンで上達をサポートいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?