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病気は気づくことから~飲水~

こんにちは。みなさんは1日どれくらいの水を飲みますか?ヒトの1日摂取すべき水の適正量は2~2.5L程度と言われていますが、これも体型や運動量、気温にもよるでしょう。

今回は「犬猫の飲水量は重要!」というお話をしたいと思います。皆さんの家族である犬猫は1日どれくらい水を飲んでいるでしょうか?同居の犬猫がいたり、以前犬猫を飼ったことがあれば、比較してよく水を飲むのか、飲まないかわかると思います。しかし、初めて犬猫を飼った場合は「これって飲みすぎ?足りている?」と分かりにくいものだと思います。

犬猫の1日の飲水適正量は以下のようになります。
DOG:20~40ml/kg
CAT:15~30ml/kg

猫の祖先はもともと砂漠にいた「リビアヤマネコ」であるとされています。砂漠にいたからこそあまり水を飲まず、尿を濃くする機能が腎臓に備わっているのです。(まぁ、これが腎臓病や尿管結石の発生と関係してしまうのですが…)

では、「飲水量が多すぎる」というのはどれくらい飲む状態なのでしょうか。専門用語に「多飲多尿」という言葉があります。これは言葉通りに「水をたくさん飲み、尿をたくさんする状態」のことで、多くの病気の症状でもあります。下の資料をご参照ください。腎臓や泌尿器疾患だけでないことが重要なのです。


では、どのように具体的に飲水量を測ればいいのでしょうか。簡単です!まずは300mlお皿に入れてみましょう。そして、水を交換する際に残った水の量を測り、300mlから引けばいいのです。(300mlにこだわることはありません。その犬猫の品種やお皿の容量に合わせて最初の水の量は適宜変更してくださいね。)そして、1日飲んだ量を計算すれば、病的に飲みすぎかどうか判断することができます。初めて飼った犬猫の場合は適正量がわからないでしょうから、一度やってみることをお勧めします。そうすれば、飲水量がもともと病的に多いのか知るだけでなく、飲水量の変化に気づきやすくなるからです。

最後に、多飲多尿は2つの意味があります。
・水をたくさん飲むから、尿がたくさん出る
・(薄い)尿をたくさんするから、たくさん水を飲む
これは病気の理解に役立つ考え方であり、看護において重要です。犬猫の生活環境や検査から判断することができますので、少しでも気になる際は動物病院で相談してもいいと思いますよ。






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