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具体的に考える方法って意外とわからないよね、という話。

事実や数字に目を向けるのは本当にとてもとても大切。

あらゆるところに問題認識を持ち
様々な課題を設定するのも重要ですが、
抽象度の高い課題設定には危険もつきものです。
頭を使うときは具体と抽象の往来を意識することです。

ま、具体的にしか考えられないのも問題ですけど
抽象化にしろ、具体化にしろ、方法論なので
今日は具体的に考える方法を書いていきます。

1.主語を明確にする

小学生あるあるですが、
「みんな、持っている」「みんな、言っている」というやつです。

仕事においては情報提供者との関係から
必ずしもバイネームでいうことができないというケースもありますが
そうであったとしても事実ベースで考えるためには
極力、主語を明確にすべきであるという建前は変わりません。

例えば挨拶一つ取ってみても
「みんな、ちゃんと挨拶をしましょう」というより
目上にあたる立場の人間から「挨拶をする」というように
主語を明確にした上で、ルール化した方が実行が担保されます。

誰が言っていたのかは本来、本質的なものではありませんが
伝聞などによりそれを確かであると理解することはリスクが高い行為です。
伝聞証拠は訴訟法的にも価値の低い証拠を言われるのもそれが故です。

伝聞であったとしても彼や彼女が
具体的に何を見て、そう証言したのかを確認するようにしましょう。

2.時期を明確にする

同じように時期や期限を明確にしないのも怖いです。

期限に関してだと
「毎日、日報を送りましょう」というのも
その日のうちに送りましょうではなく、
これを「毎日、20時までには日報を送ること」とすべきです。
条件を付与すると履行力が高まるという話もありますし。

ちなみに20時以降にも残業をする場合には
「何をするために何時まで残業するか」を宣言すること、
とかってルールを作るとダラダラ残業も減っていい気がしますね。

期限については人にタスクを振る場合でもそうですし
自分自身でタスクを考える場合もそうです。

また口コミサイトについての私見をまとめた
コンテンツにも書きましたが、時間の経過によって変わるものに対して
過去の評価を引きずることによるバイアスはとても危険です。

できる限り具体的で客観的な事実ベースで考えることで
緩さやバイアスは排除することができるかと思います。

3.数字に置き換える

Aさん:全然アポが取れない!!!
Bさん:どれくらい電話かけたの?
Aさん: 朝から晩まで たくさん電話しました!
Bさん:アポにつながりそうな見込み顧客はあった?
Aさん:ほとんど受付NGっす!

ここまでバカっぽいのはあまりないと思うけど
こういうようなことって結構、いろいろなところで起きてます。

数字にできるところは数字にしましょう。

4.本質をとらえる

よくある話として
人により成果にばらつきがある、という問題があります。
また管理が行き届いていない、とかもありますね。

問題ではありますが、
本質としてはばらつき自体に問題があるのではなく
一定の水準を見たいしていない人がいることが問題ですし
管理が行き届いていない結果、起きている不都合が問題です。

就活中の学生でも「自己分析が足りてなかった」というんですけど
自己分析が足りてないと感じたのは具体的にいつ、どの場面で、
それによってどんな悪い結果が引き起こされたのかを聞くと
全然、出てこない人が少なくないです。

自己分析なんて一生できますからね。
自己認知、自己理解は大事ですが、それぞれ何のために
それが必要かを考える方がいいと思います。

ま、自分も気を抜くとすぐに雑な思考になりますが
丁寧に丁寧に、もちろん時間と相談しながら
最適な思考ができるようになりたいですね。

以上、ご確認ください。

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