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複数のものさしを持ちましょうという話

何かを考えるうえで「ものさし」をいくつ使えるかが
仕事においてとても大切です。

ここでいう「ものさし」とは尺度や基準のことです。

一つ目は時間の「ものさし」です。

たとえば時間軸について、
ある人はその日、一日のことだけを考えていて、
別のある人はそれに加えて一週間先のことまで考えているとした場合、
一週間後にどっちがいい結果を得られるか。

もちろん結果には運の要素もありますので、
100%とは言い切れませんが、
後者の方がいい結果を得られる可能性は高いと思います。

Will/Can/MustのフレームワークにおいてMustから考えるという
「今から思考をはじめて、未来を考える」という手順になっているのも
目先のことだけでなく、少し先のことも考えましょう、
という先人たちの知恵だと思います。

また時間軸以外でも同様です。

二つ目は階層の「ものさし」です。

会社の構造においてもメンバーはひとつ上のリーダーの、
リーダーは更にひとつ上のマネージャーの、マネージャーは・・・

という風に自分の立場のみではなく、
階層を上にのばして、ひとつ上の立場で物事を考える。

これを視座をあげるとかって言いますが、
それによって今の自分の立場からではなかなか気づけないことに
気づけることも少なくありません。

反対にマネージャーはリーダーの、リーダーはメンバーの・・・

というように上位の役職者においては視座を下げることもときに有効です。
そうでないと「現場の分からない管理職」になりかねません。
もちろん「現場に忖度する管理職」も危険ですけど。

三つめは領域の「ものさし」です。

言葉がうまく選べなかったですが、
相手側や第三者という外側への広がり具合のイメージです。

仕事に関していうと

自分→チーム→部署→会社→業界

だったり、地域でいうと

町→市→県→地方→日本→アジア→世界

という感じです。

判断基準を持つことが大切ではありますが、
基準が必ずひとつだけであるべきではなく、
いろいろな価値観や立場、また時間軸により
何に価値を置くのか、また価値の大小が変わります。

普通、人は「今の自分」から見えるものを基準にします。
ベッカムじゃないので普通は逆サイドまで見えません。

また自分と自分以外の人で議論がかみ合わなかったり
どうしても合意が形成できないときは
使っている「ものさし」が違うということも割とあります。

説明して、理解できると
なんだ、そうだったのか簡単に解決したりします。

モノを考えるときは「ものさし」を意識し、
自分と相手のそれを理解した上で最適な選択肢が採れるようになりたいですね。

以上、ご確認ください。

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