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気になったニュース#4(2022.3.26) 【NFTがAmazonを救う?】


 NFTがAmazonを救う、とあったのでなんのことかと思ったのですが、Amazon.comのことではなくアマゾンの森林のことでした。

 記事を読んでみると、ブラジルの企業が森林のスポンサーシップをNFTとして販売することで森林保全を目指す事業を始めたとのことです。

 面白い試みだとは思いつつ、ブロックチェーン技術自体がコストが高くエネルギーを大量に消費するので、わざわざNFTでする意味があるのか、一般的なデータベース設計では実現できないのか? だとすればそれと比べてどれほどのメリットがあるのか? と言う点がいまいち腑に落ちませんでした(理解できないだけだと思うのですが)。会社の主張としてはブロックチェーン技術を使うことで資金の透明性を担保できる、とのことです。

 実際に「NFTは莫大に電力を消費するため環境保全目的には向かない」という批判もあるようで、販売元の企業は「アマゾンの絶滅の危機に瀕している地域の保全はNFT取引の環境コストをはるかに上回る」と反論しているそうです。

 ブロックチェーンやNFTはとても可能性を秘めた技術だとは思いますが、それ自体がバズワード化していることもあって、

・それらの技術を使うことに本質的な意義がある
・ブロックチェーンを使うことが理にかなっている

 というものばかりではないというのが現状だと思います。中には「これ普通のデータベースでできるじゃん」というようなサービスもあり、ブロックチェーンを使うことが目的になってしまっているなと思うものがあります。ただこれから予想もできなかった面白いサービスがたくさん出てくるであろうことも、同時に期待しています。