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気になったニュース#23 【知床の海難事故】 2022.4.25

知床で発生した観光船の事故に関して、当時の波高が3メートルに達していたとの記事です。

観光船には乗員・乗客合わせて26名の方が乗っており、これまでに見つかった子どもを含む11名は全員死亡が確認されるという、とても痛ましい事故となってしまいました。
出航当時に30センチだった波高は、3時間後には3メートルと非常に危険な高さになっていたそうです。
事故が起きてしまった原因のひとつとして、事業会社の安全確認の不備や日頃の点検・整備に問題があった可能性も指摘されています。
今回の事故を受け、国は全国の旅客船の事業者に対し点検や安全管理を徹底するよう文書で通知しています。

日本は大小で6,800もの島々からなる国土で、旅客船が数多く就航しています。
日本は旅客船の数で世界の15%、総トン数で10%を占める旅客船大国でもあります。

船舶に搭載された設備や安全設備は、時代とともに改良が加えられ、より安全なものへと進化していきました。
しかし安全設備を正しく使用できるかどうかは、その船舶を運航する事業者や乗員の意識、訓練にかかっています。
古くはタイタニック号の事故、またそのちょうど100年後の2012年に起きたイタリア船のコスタ・コンコルディア号、2014年のセウォル号の転覆事故なども管理や対応の不備などから被害が拡大してしまいました。もし正しく安全な運航をしていれば、起きなかった事故だったかもしれません。

このような悲劇的な事故が繰り返されないよう、より安全に運航するためのルール作りが必要だと思われます。

亡くなった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。