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キース・ヘリング展に行ってきました。

こんにちは。akiです。寒くて、曇っている日は、家にこもって、ぬくぬくしたくなります。
外に出るって、簡単なんだけど、時々ものすごく勇気が必要な時、ありませんか?

さて、突然ですが、この絵、どこかで見たことないでしょうか?

キース・ヘリング《ラディアント・ベイビー》
ラディアント(radiant)は、「光を放つ」「輝く」という意味で、
「宇宙から受けたエネルギーの光を放つ赤ちゃん」だそうです。
キース・ヘリング《吠える犬》

これは、アメリカのアーティスト、キース・ヘリングの作品です。今、彼の作品が東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで見ることができます。

今回は、キース・ヘリング展の様子をレポートします。


キース・ヘリングとは?

画像はお借りしました。

キース・ヘリング(以下 ヘリング)は、1980年代を中心に活躍した、アメリカのアーティストです。

1958年にアメリカで生まれ、父親の影響で幼少期から絵を書いていたそうです。1980年頃に、ニューヨークの地下鉄の壁に絵を書き始めたことから、注目が集まりはじめます。地下鉄に絵を書いたことから、この手法は、「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれています。

地下鉄に絵を書く、キース・ヘリング

当時は、公共の壁に落書きをしてるので、何回も逮捕されたそうです。突然、壁に絵を書くといえば、バンクシー(Banksy)が思い出されますね。

実際、バンクシーもヘリングの影響をうけており、彼の作品に、ヘリングの「吠える犬」が登場したこともありました。

バンクシー《Choose your weapon》

その後、ヘリングは、世界中の美術館で個展を開いたり、イベントに参加していきます。

彼は、アンディ・ウォーホールや、バスキアなどと親交が深かったそうです。ウォーホールを題材にした絵も作られました。

キース・ヘリング《アンディ・マウス》
左から ヘリング・ウォーホール・バスキア

ヘリングは、日本にも来たことがあり、1983年に初来日して個展を開催、1988年に東京・青山でポップショップを開きました。路上でのパフォーマンスも行っていて、当時の様子が展示室にあるので、ぜひ見てみて下さい。

1988年にエイズと診断され、1990年に31才の若さで
エイズによる合併症で亡くなりました。

展示会の様子

*撮影は、一番最後の展示室以外、全てOKでした。

キース・ヘリング《フラワーズⅠ》 亡くなる直前に書かれた作品
亡くなる直前まで、大作を書いた情熱に感動。
頭の中がこんな感じだったら、毎日楽しいかも。

会場には、ヘリングの作品と、解説がたくさん展示されていますが、彼の人生や病気については語られておらず、年表だけが飾られていました。

彼の人生や晩年についても知りたいところでしたが、
今回の展示では深く語られず残念でした。

感想

私が作品を見て、一番強く感じたのは
生に対する強さでした。

彼が短い生涯だったからかもしれませんが、
1枚1枚の絵から、「僕はここにいる」
「今、生きてる」
そんなメッセージを強く感じました。
太い線と明るい色使いから、絵に力強さを感じさせ
「生」に結びついているのかもしれません。

また、彼は絵だけでなく、社会活動にも積極的で
当時、大きな話題になっていたアフリカの貧困問題や
アパルトヘイト、エイズへの取り組みなどにも
熱心に参加していたそうです。

キース・ヘリング《無知は恐怖 沈黙は死》

IGNORANCE=FEAR 無知は恐怖
SILENCE=DEATH  沈黙は死

この作品からも、彼が世界の問題に関心をもって活動していたことが伝わってきます。世の中がどのように変化しても変わらない、大切なことだなと背筋が伸びる思いでした。

絵には様々なテーマがありましたが、全体を通じて
「生きるっておもしろいよ」「冒険してごらん」
そんな風に、彼が教えてくれている気がしました。

入場料

大人一枚、2200円でした。正直、ちょっと高い・・という印象です。電子マネー可でした。
前売り券の販売もあるようですが、割引にはならないようです。日時指定ができるので、前売り券を買うと並ばずに入れるかもしれません。

アクセス

六本木駅から会場まで、案内はでていますが、ちょっとわかりにくいかもしれません。私は、なかなかたどり着けず、近くのビルで聞きました。

駅から地上にでても、わからない場合は、
六本木ヒルズや周辺のビルの方に、聞くのがおすすめです。

森アーツセンターギャラリー

この建物が見えたら、中に入って階段を上ると入り口です。ミュージアムは52階にあります。
私はうっかり、通過してしまってわからなくなってしまいました。

いかがでしたか?展示会は2月25日まで開催しているので、ぜひ足を運んでみて下さい。


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