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≪ぱちんこ業界≫15年前の『コウホート分析』の将来予測と実際の数字で見るオワコン化

お盆の期間中、3日だけ休みをいただけたんで
部屋を掃除したり整理していたら
まだオレがパチンコ業界にいる頃に
買った本が出てきた。

2007年に発売された本だ。

この当時は、パチスロ5号機問題で
業界が揺れていた頃だ。

それまで、パチンコ業界は「30兆円産業」と
言われていた。

これは、パチンコ店の貸し玉料金の総額が
約30兆円だということになる。

しかし、この本によると
1990年代半ば辺りから、パチンコ人口は
右肩下がりに落ちていっているが
売上高は30兆円辺りをキープしていることが
グラフと共に書かれている。
(1989年~2005年までのグラフ)

これは、客単価を大幅に上げているということ。

射幸性を高めて、消費金額を増やし
粗利益の絶対額を維持しようとした。

パチスロの4号機時代が
それにあたるのではないかと思う。

客単価を大幅に押し上げてしまったことが
来店客数を減らしたと書かれている。

そして、そのあとに『コウホート分析』による
将来予測の結果が図で表されているが
その予測は当たっているのか?

その前に、『コウホート分析』とは何ぞや?
というと、「加齢要因の影響」、「時勢の要因の影響」
「世代の違いによる要因」の3つの効果を
分離することによって、社会変化の要因を
明らかにする手法のことみたいだ。

この本に載っていたものは
『レジャー白書2006』によるものとの事。

それによる、2020年のパチンコの遊技人口は
1130万人となっている。

さて、実際はどうだったのか。
『レジャー白書2021』による2020年の
遊技人口は710万人だ。

将来予測を大幅に越える減少となった。

こうやって数字を見てみると、改めてパチンコは
オワコンだなって思う。

まあ今は、30兆円ってわけにはいかないが
少なくなった客から売上を維持しようとする
昔からの悪習が加速しているような
そんな気がしてならない。

CR機からP機になった現在のパチンコ。
射幸心煽りまくってませんか?
さらに、ヘソの払い出しが1玉とか
ベースを落とし、金を使わせようとしている。

パチスロの6,5号機もそう。

確実に、客単価を上げる方向に
動いているだろう。

思い切った改革なんてする気はないようだ。

この本が出た頃に問題となった
著しく高い射幸性やギャンブル依存。
これらを払拭するために
パチスロは4号機から5号機時代に突入するなど
様々な変更がなされたが
結局は表面上だけで中身は何も変わっていない。

この業界は、何処へ向かっているのか?

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