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NOTEってどんな会社?

こんにちは。
NOTEの更新、ゆっくりながら続けられてます。
NOTEは上場企業ですので、応援の意味も込めて、株を買ってみました。
ですので、今回はNOTEの企業分析をしていきたいと思います。

まずは会社概要

法人名  :note株式会社
代表者  :加藤 貞顕氏
設立   :2011年12月
ミッション:「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」
市場・株主:東証グロース市場
      日本経済新聞社、UUUM、テレビ東京ホールディングス、
      文藝春秋、BASE

CEOの加藤さん、もともとはダイヤモンド社の編集者で一世を風靡した「もしドラ」の編集者さんだったそうです。他に岡田斗司夫氏の「評価経済社会」なんかも編集しています。すごく優秀な編集者さんだったんでしょうね。
2011年にピースオブケイク(現note株式会社)を設立して独立されています。
note株式会社の事業は大きく分けて3つ
①note事業
・このメディアプラットフォーム「note」を運営する事業。主な収入源はクリエイターのコンテンツ販売益からもらう事務取扱手数料ですね。
このnoteには会員登録者が733万人いて、クリエイターは127万人います。公開されているコンテンツは39百万件もあります。
そのうち、お金を払って購入している人は46万人おり、年間の利用額は35億円あります。すごい額ですね。
note株式会社にとって、このnote内にいるクリエイターやコンテンツが一番の資産であり、利用しやすい環境づくりや読者を増やすことにより、クリエイターの増加を目指しています。

②note pro事業
これはBtoB部門ですね。企業向けnoteです。私たちが使っているnoteと違って、独自ドメインが使えたり、ページデザインを変えることでブランドイメージとの統一感を出したりできるようです。
ここの主な収入源は企業から直接もらう手数料収入ですね。今は月額8万円です。カルビーやキリンのような大手企業や東京都のような地公体も利用しています。

③法人向けサービス
note上で行われている企業協賛型のコンテストと「note place」というリアルイベントスペースの貸出事業がメインです。
コンテストは、協賛金収入が入るのとコンテスト掲載記事が有料記事であれば、そちらの売上から手数料収入が得られます。イベントスペース貸出は利用者から直接利用料として収入があります。

※数値は2023年11月期決算ベース。

バランスシートはどんな感じ?

noteはIT企業なだけあって、ほとんど固定資産がありませんね。資産の大半は現預金(19億円)と未収入金(10億円)です。
負債も固定性のものはほとんどなく、長期借入金8千万円のみ。
負債の大半は預かり金(12億円)です。
預かり金は事業が安定して推移している限り大きく減ることはないので、同等規模の事業を継続するだけであれば、キャッシュはあまりいらないビジネスモデルですね。
BSだけを見れば、あまり資金のいらないように見えます。
詳細な数字を見たい方は是非IRページを見てみてください。
※noteのIRページリンク https://ir.note.jp/library

NOTEって赤字なの?

次にPLを見ていってみましょう。
売上は27億円で前期比+4億円。前期比20%程度伸びているので、強い成長力があるように見えますね。
利益面では経常利益は4億円の赤字です。前期は7億円の赤字ですので、3億円改善していますが、それでもまだまだ赤字です。
noteでは土地や建物等の資産はほとんど必要ありませんが、プラットフォーム開発には多くのエンジニアを必要とします。
まだ赤字だということは、そうった従業員への人件費支払をカバーできる程には、まだ売上計上ができていないということです。まだまだ成長の途上ということですね。また、AI活用等の新規事業への投資も行っていますので、そういった新規事業にも人件費がかかっていますが、売上はまだついてきていません。
noteとしてもまだ投資フェーズと捉えているので、赤字であることは計画の範囲内です。
ちなみに進行期である2024年11月期も赤字計画ですが、1億円を切る予定です。このペースでいけば、2025年11月期には黒字化が見込まれそうですね。

総括

まだまだ投資を行っていく段階にあり、収益という果実が取れるまではもう少し時間がかかりそうです。
note事業自体はもう巡行速度に入っているじゃないでしょうか?広告なし、ランキングなしでのプラットフォーム運営は、他のSNSメディアと一線を画しており、クリエイター需要は十分見込まれます。
一方でnote事業は他SNSと比べるとニッチな市場で、それが強みである一方、事業をよりスケールさせるにはあとどれだけ潜在的なクリエイターが残っているかに疑義がある気がします。また、広告は非常に儲かりやすいビジネスですが、記事販売からの手数料収入では広告ほど売上の爆発力はないように思います。
note事業の黒字化は十分見えていますし、事業が回らなくなる事態に陥るリスクは現時点で低いと思います。しかしながら、上場企業としては、利益拡大を目指さなければならず、その方向性としてAI事業への参入を進めているのだと思います。
今、記事を書いている左にもAIアシスタントが出ています。まったく使いこなせていませんが、これからのnoteにとって大事な部門になっていくことが予想されるので、少しづつ使っていってみたいと思います。
ではまた。

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