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私の体験談:チェンジマネジメントの資格(CCMP)を取得した話

資格を取ろうと思った背景

Slalomに転職してから志し始めました。
ここに転職していなかったらおそらく取らなかったであろうと思います。

入社してからたびたび「チェンジマネジメント」や「チェンマネ(なにそれ、ちょんまげ??)」という言葉を聞くものの、よくわかっていませんでした。

仕事をする中でチェンジマネジメントを専門としている海外の同僚の存在、
コンサルティング業界だけではなく、企業の中でもチェンジマネジメントチームを設けているところもある、ということを知るにつれて、

「海外では認知度が高く、確立されたお仕事なんだ~」と、だんだんと興味が増していきました。

中身を知っていくと、実は自分が今までのキャリアでやってきたことに近い内容であり、自分と縁があるんじゃないかいう直感も降り始めました。

これまでのキャリアを振り返ると、

システムのユーザーの方々にどうやって心地よくシステムを使ってもらえるかを自分の中の目的意識として動いてきました。

例えば、前職では「もっとユーザーが使い方を学ぶ機会が必要なんじゃないか」とSalesforceの社内教育プログラムを企画したりしました。

一方で、自分のやっている仕事は何なのかが明確でなく、思い当たりそうな職種を当てはめてみても、なんとなくどれもしっくり来ませんでした。

Salesforceアナリスト
→Salesforceだけをやっていきたいんだっけ??
インストラクションデザイン
→興味はある。でも、学習方法を究めるキャリアを歩みたいんだっけ?
プロジェクトマネジメント
→システム開発が主のやりたいことではない・・

そんな中でチェンジマネジメントという役割は、自分に合っていると思いました。

それが人が新しい変化を受け入れるのをお手伝いする職種だからです。

まさに自分がやりたいこと、やってきたことである人にフォーカスを当てて、そこをサポートする仕事です。

自分がシステムを深く理解することも、ユーザートレーニングをすることも、システムのエンハンスをすることもどれも手段で、その先には目の前の人がシステムを活用して業務を良くする、それをサポートしたいという思いがありました。

そう考えてみると、このチェンジマネジメントという職種が存在してくれることのありがたみをより一層感じました。

調べてみると、チェンジマネジメントには資格があることを知り、いよいよその取得を志すのでありました。

どんな資格?

チェンジマネジメントに関する資格はいくつかあります。

私の場合には社内で各領域についてのケーパビリティや関連する資格の定めがあり、そこに掲載されているものを選びました。

CCMP(Certified Change Management Professional)という資格です。
発行団体はACMP(Association of Change Management Professionals)というところが出しています。

受験までの流れ

CCMPの取得のためには以下のステップがあります。

  1. 指定の外部講座の受験

  2. 受験申込み

    1. チェンジマネジメントに関する過去の経験を書く

    2. 5つのテーマのうち3つについてのエッセイを書く

  3. エッセイの審査

  4. 試験受験(選択肢問題)を受験

また、掛かった費用と期間は以下になります。

  • 掛かった費用:18万円
    内訳
    外部講座:645カナダドル(約7万円)
    受験:745 USドル(約11万円)

  • 掛かった期間:7か月
    内訳:
    外部講座申込み:2023年7月
    外部講座:2023年9月~2023年10月
    外部講座の成績発表:2023年11月
    受験申込:2024年3月
    受験:2024年3月

  1. 指定の外部講座の受験

ACMPが指定する外部講座から選択をします。私が見た限りでは日本語で開催しているものはありませんでした。

私の場合には以下を選びました。

EXMGT 5439 - Managing Organizational Change
カナダのAlberta大学が開催している講座です。

この講座にした理由は2つで、1つは費用が他よりも安かったこと、2つ目は社会人になって、また大学の講座を受けるのが新鮮だったからです。

講座の内容としては、録音されたビデオ動画を見る、設問の内容についてオンラインのプラットフォームに投稿する、お互いの投稿内容についてコメントをし合うということを4週間で毎週おこないます。最終課題は具体的なケースが設定され、それについて、学んだフレームワークを活用してプロジェクト計画書のようなものを作成します。

リアルタイムの講義でなく、非同期で自分の好きなときに作業できるので、特にカナダの講座だったので時差の問題もなく非常に助かりました。

2.受験申込み

受験申込みの際に受けた外部講座を記載する必要があるため、時系列としてはこの順番になります。
(外部講座受験のあとすぐに申し込まなかったのは、受験費用の捻出が理由です。講座の成績が出次第、すぐに申し込むことも可能です。)

ここでは職務経歴とエッセイを書きます。難しかったのは、当初これらについては講座より前に準備できるところは準備しようと思ったのですが、チェンジマネジメントの文脈で記載しようにもその土台の知識が分からなかったことです。

結果、外部講座を受けるまでは書くのを諦めました。

逆に、講座を受けてからはこれを書くのはスムーズにいきました。私が受けた講座が参加型のもので、自分の学びとしても深く学べたのだと思います。

職務経歴については四年生大学出身者だと4200時間のチェンジマネジメントの職務経歴が求められます。私の場合、業務の中での役割はチェンジマネジメントではなかった過去の業務でも、内容として同等のことをしているものを振り返って、それらについて記載をしました。

3.エッセイの審査

申し込みをして2営業日後にはOKの返事が返ってきて、早さにびっくりしました。

4.試験受験(選択肢問題)を受験

受験に向けてはUdemyの講座を1つ受けました。
CCMP Exam Mastery: Interactive Simulator

試験の設問同様の模擬試験というよりは知識の振り返りに近い内容ではありました。ただ、これを50問×6セットを1セットずつ行い試験に備えました。講座の内容の振り返りだけで90%以上は取れていました。

試験はオンラインで受験しました。
難易度は中くらいで、一部判断に悩むものもありましたが、上記の備えで大方の問題は突破することができました。

最後に

今回はチェンジマネジメントの資格取得の体験談をお話しました。
これから取ろうという方の一助になれば嬉しいです。


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