ピアノ歴35年目にして、初めて「エリーゼのために」を弾いた話。
ピアノとかクラシックのことなんてミジンコほども考えたことない!
我が人生にクラシックという文字はない、という人にも分かるほどの
ピアノ曲のド定番、「エリーゼのために」。
ピアノをバイエルから習って、ある程度年月が経てば、必ずといっていいほどこの曲が与えられることが多いかと思います。
私も発表会で幾度となく聴いてきました。
かわいいドレスを着た、小さな女の子が、プログラムの最初のほうで
出てきて、この曲を披露してくれるんですよね。
(あ、男の子もね)
私の場合、有名な最初のメロディーは母親が教えてくれて、見よう見まねで弾いたことがあるくらいで、なぜか先生からのお声もかからず、ブルグミュラーやバッハなんかを弾いてるうちに完全に機を逃してしまった感があり。
あれが弾きたいこれが弾きたいと自己主張するタイプでもなかったのもあり、自分から先生に「エリーゼが弾きたい!」ともならなかったので
完全に、私の中では存在しないも同然に。。
そんなこんなで、年月は過ぎ。。
一昨年あたり、何を弾こうかと考えていた時に
「ハっ、そういえば、エリーゼさらったことないな。。」
「あんまり興味湧かないけど、小品を丁寧にさらうのもいい勉強になるし、この機会にいっちょ練習してみるか……」
と思い立ち、練習してみたわけです。
30代後半にして、ついに、手を出しました。
あんまり興味湧かないままに(笑)
・・・・・・
して、その感想は。。。
・・・・・
・・・・・
「なにこれ、めっちゃ難しいやん。。(ー□ー;)」
「ホンマに、マジで、小さい子がこんなん弾いてるん!!??」
というのが、練習してみて思った、率直な感想。
うーん、あらためて弾いてみると、大人っぽいというか。
曲調が変わるたび違ってくる雰囲気、
強弱、タッチや指示記号のこまやかさ、
デリケートなイ短調の切ないメロディー。。
和音や連打、アルペジオ、、技術的にも難しいし。
(むしろ大人のほうがこの曲にふさわしい?)
そしてこの曲に憧れてる大人の人も、一定数いるように思いました。
というのは、、
TVで72hというドキュメンタリー番組をたまたま見たのですが、神戸の駅構内にあるストリートピアノを弾く人たちの様子をを3日間、写していたのですが、
「この曲が弾けるようになりたい」と、そこで練習されていたご婦人がいらっしゃって、それが、すごく印象に残ったんですよね。
思わず、見入ってしまいました。。
すごく一生懸命で、その姿に心を打たれました。
ああ、思った以上に、この曲に憧れを抱く人多いのかも。。って思ったのはこの番組がきっかけなんですよね。
その番組を見ながら、私がもしこの人のお力になれるとしたら、どんな風にお教えできるだろうかなどと考えながら見ておりました(笑)
でも、、
この曲、好きか?と言われれば、本音を言えば、
「やっぱり、あんまり興味ないかも……(-_-;)」
「いい勉強になるし」なんて言っていた、のに。。。
だって、弾きにくかったんですもん(笑)
今では完全放置。
ま、気が向いたら、そのうち・・
「ホンマに、マジで、小さい子がこんなん弾いてるん!!??」
しつこい(笑)
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