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「ストレスから生じたTさんの耳鳴り治療(前編)~Tさんの耳鳴りの背景と一般情報~」

今回は、
耳鳴りで悩むTさん
の治療を通して、

  1. 耳鳴りの原因について知りたい

  2. 耳鳴りの実際の治療を参考にしたい

  3. 耳鳴りに良い食事や生活習慣について知りたい


というあなたに向けて、
風の治療家(訪問整体師&理学療法士・物理学修士)
の立場でお話をしようと思います。

今回はその前編です。

耳鳴りについての一般情報で、あなたに知っていただきたいことを、
Tさんの耳鳴りの経過をもとに紹介させていただきます。

よろしくお願いいたします。

まずご注意いただきたいこと

今回は私がTさんの耳鳴りの治療をし、
改善傾向となった事例ではあります。
しかし、

この方法で全ての耳鳴りが治る
というものでは決してありません。

このTさんとは、1年以上の治療上のお付き合いがあり、
さらに、後述するエピソードによりきちんと耳鼻科医の診断を受けておられます。

このような前提条件があって可能となった治療結果であることを、
まずは十分にご認識いただきたいと思います。
そのうえで、この記事により、
あなたや、あなたの大切なご家族ご友人の耳鳴りの治療に
希望を持っていただけましたら、大変うれしく思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


お仕事で大活躍中のTさん。実は耳鳴りに20年以上悩まされていました。

少し、長い文章ですが、Tさんについて解説させていただきます。
根本的な耳鳴りの原因は

ストレス

でした。

ストレスが大きいTさんの職場環境


Tさんの現在のお仕事については、個人が特定しやすいためお知らせすることはできません。
ただ、非常に社会的地位の高いお仕事として一般的に認識されています。
そのお仕事をされている方々の中でも、Tさんはさらにご活躍されています。

多くの称賛や感謝の言葉をもらわれるそうです。

一方その分、辛い思いもされています。

どこにでも、他者の成功を妬むような方はいるのでしょう。
人間関係上のストレスを強く感じられながら、お仕事を頑張っておられます。

実際のお仕事上の業績の一部を拝見しても、すごいなぁと思いました。
Tさんとはそのような方です。


これまでのTさんのお体の経過

Tさんが40歳台の頃より、体のあちこちに痛みや不快症状を抱えられるようになります。
耳鳴りもそのひとつにありました。
忙しい時間の合間に、お体の痛みの改善を目的に、近所の接骨院に通われたりされます。
受診もされ、たくさんの薬を処方され、それも指示通りに服用されます。
ですが、なかなか改善されなかったそうです。

これを書いている約一年前の2022年に、
私の健康に関する講演会をたまたま聞かれたTさん。
それが御縁で、現在にいたるまで治療をさせていただいております。

幸いTさんの身体各所の痛みは、
この一年でかなり改善されました。
自己メンテナンスもその都度変更しながら、
月に1回だけの治療でも、

「良い効果が積みあがっていっている」

そんな感覚がTさんにも私にもありました。

耳鳴りについては、
肩や首などの不快症状の治療のために、
身体のバランスを整えると、
一時的にですが、

「あれ?耳鳴りが小さくなりました!」

という感想が聞かれていました。

ですので、

「身体全体のバランスの調整と、
バランスを整える自己メンテナンスが確立されれば、
耳鳴りも改善していくだろう」

と私は当時考えておりました。



最近起きた大きな体の異常


しかし、ある日の朝。
Tさんは

天井が回るようなめまい

を感じられます。

そして激しい耳鳴り

訳が分からないまま、そのまま嘔吐されたそうです。

その日のお昼ごろに、ご家族の方から私宛に連絡が入りました。

その時には、めまいは収まり、
体を起こして、少しおかゆを食べておられたそうです。

「どうすればよろしいでしょう?」

というものでした。
その日はあいにくの日曜日。
私は本人のお体が回復傾向であるのであれば、
次の月曜日に受診をするように勧めました。

ただし、再び激しいめまいが生じたのならば、
遠慮することなく救急要請をと念押しもさせていただきました。

脳卒中(小脳や脳幹など)など、
一刻も早い治療が必要な病気の可能性があると考えたからです

脳梗塞の中には、血の塊が一時的に脳血管を詰まらせることを繰り返し、最後に本当に梗塞(血管を詰まらせ塞いでしまう)してしまうタイプもあるからです(一過性脳虚血発作といいます)。



Tさんは次の日耳鼻科を受診されます

Tさんのお体はその日のうちに少しずつ回復され、
めまいの次の日には耳鼻科を受診されます。

「初めて受診する耳鼻科でしたけど、とても良い先生でした。」

「先生のお話しでは、心配していたメニエール病ではないということでした。
ただ、左右の耳の血液の流れる量が違って、バランスを崩していて
それでめまいが出るのだろうと。そういう話だと理解しました。」

患者さんにきちんと説明をするタイプの医師のようで、よかったです。

処方されたお薬も見させていただきました。

  • めまいの薬(ベタヒスチンメシル酸塩)

  • 乗り物酔いの薬(トラベルミン)

でした。

お薬により、
めまいの症状を抑えながら、
左右の耳の血流の改善を図っている
のだと推測しました。


私がTさんを治療することができたのは、
そのめまい発症から約1週間後でした。

幸いお薬が効いており、めまいは起きていない状態でした。

ですが、

「耳鳴りは大きいままで変わらないんです・・・」

とのことでした。

ただ、私には治療方針がある程度ありました。

  • めまいに関する医師による検査と説明

  • これまでの治療経験

がここで活きてきます。


首のマッサージ方法の基本の"き"(動画)

後述しますが、耳鳴りには様々な原因があります。

今回のTさんの場合は
「左右の耳(内耳)への血流量の違いによるめまい」
が、耳鳴りにも関係していそうだと推測されます。

この動画では、首の筋肉の緊張をほぐすマッサージの方法を紹介しています。
首の筋肉の緊張は、耳の血流に影響を与える可能性があります。
この動画は、Tさんの治療に関連したものですが、一般向けに改変したものです。

ですが、症状が重度などの一部の方には、効果が強く出すぎるリスクがあります。
痛みやシビレ、嘔気など不快症状が認められた時は、すぐに中止をしてください。

あくまで参考程度にご覧ください。

それでは、次に耳鳴りについての一般情報です。

  • 耳鳴りの聞こえ方に違いがあるのか?

  • 受診はいつしたらいいのか?

  • 耳鳴りの原因にはどのようなものがあるのか?

についてお話しします。



耳鳴りについての一般情報まとめ


耳鳴りはたくさんの人が経験しています。

耳鳴りと聞くと、私はまず作曲家のベートーヴェンを思い出します。

彼の伝記を小学生の頃に読んで感銘を受けたり、若いころ彼の音楽に熱狂した経験があるからでしょう。
彼の傑作のほとんどは、重度の耳鳴りを経て、聴力を失ってしまってからの作品です。
彼の交響曲第6番を「自然の音を真似た、少し子どもっぽい音楽」と評する人もいますが、
耳が聞こえない人間が生み出した傑作であることを、もっと味わってほしいなと個人的には思います。

他にも耳鳴りで苦しんだり、それを乗り越えている著名人はたくさんいます。

  • ロナルド・レーガン

  • キアヌ・リーヴス

  • シルベスター・スタローン

  • ハル・ベリー

他にも著名なミュージシャンも「職業病」レベルでたくさんおられます。
何が言いたいかというと、耳鳴りがある人はたくさんいます。

あなただけではありません。

ということです。

実は、ワタクシ明初庵も常に耳鳴りがあるのです。


耳鳴りの聞こえ方

耳鳴りには、

  • 自分だけが聞こえるるもの(主観的耳鳴り)

  • 自分以外の人も聞こえるもの(客観的耳鳴り)

があります。
客観的耳鳴りは、非常に少ないそうです。
患者さんの心臓の鼓動や、呼吸に合わせて生じるものです。
これは、医師が聴診器で確認することができます。
一般的な耳鳴りのイメージとは少し違いますね。

耳鳴りの多くは 主観的耳鳴り です。
この記事では、この主観的耳鳴りについて一緒に考えてみましょう。

以下、主観的耳鳴りを簡単に「耳鳴り」とよぶことにします。


耳鳴りとは、外からは何の音も無いのに、音が聴こえる現象を指します。

一般的には、「キーン」「ピー」「ミーン」などの高い音や
「ゴー」「ザー」「ジー」「ブーン」などの低い雑音の場合があります。

その音は、片方の耳が聞こえることや、両方の耳で聞こえることもあります。
また、その音の高さも一定だったり、変動する場合もあります。
耳鳴り自体も、常に聞こえている場合と、聞こえたり消えたりする場合もあります。

受診するタイミングはいつが良いのか?

「耳鳴りで受診していいの?」
という方もおられますが、

受診は重要です。


仮にあなたが、
「大したことない」と思われていても、

あなたが受診しているかどうかは、

私にとって大変
「大したことあり!」
な重要事項です。

耳鳴りに限りませんが、
医師の診断をしていただいた上で、
私は治療をさせていただくことを基本としております。

(心無い)お医者さんが、
「あなたの耳鳴りは年のせいだ」
と言われたとしても、
それは
「顕著な異常所見は認められなかったよ」
ということだとわかりますので、それはそれで良いのです。
(言われると良い気分はしませんが・・・)


では、どのようなタイミングで受診をするべきなのでしょうか?

以下のような症状がある時は、医師の診察を予約してください。

風邪などの上気道感染症の後に耳鳴りが聞こえ始め、
1週間経っても消えない場合。


次の場合は、
できるだけ早く医師の診察を受けてください。

耳鳴りを伴う難聴めまいが感じられる。
耳鳴りが聞こえ続け、不安感や、うつのような気持ちになっている。


突然聞こえて、すぐに消えてなくなる耳鳴りは、
「生理的な耳鳴り」です。
普通に誰でも経験するものですから、
「治療の必要はない」といわれます。

ただ、
「受診の必要はない」という意味では決してありません。

なぜなら、以下のような
病気の兆候
を耳鳴りが教えてくれている可能性
があるからです。
たくさんありますが、以下に列挙します。

中耳炎・耳垢栓塞・聴神経腫瘍・外リンパ瘻・突発性難聴・風邪・インフルエンザ・メニエール病・頭部または首の外傷・高血圧または低血圧・特定の薬の副反応・腫瘍・糖尿病・・・

耳鳴りが聞こえ始めて気になったら、
まずは受診
ですね。

病気の兆候としての耳鳴りについて、気になる方は以下のサイトが大変参考になります。


耳鳴りについての一般情報が掲載されたサイトを以下に載せます。自動翻訳されたものを読みましたが、違和感なく読むことができました。内容も分かりやすく質が高いと思います。


耳鳴りの原因はどのようなものがあるのか?

耳鳴りの正確な原因は完全には解明されていません。

ただ、先ほど挙げた、「病気の兆候」は耳鳴りの原因とされます。
その中には、
聴神経腫瘍・外リンパ瘻・突発性難聴・メニエール病・腫瘍・糖尿病・甲状腺疾患
のような、大変な病気も含まれていますので、注意が必要です。

また、
ストレス
も大きく関わっているとされます。

Tさんもそうでしたね。

では、Tさんの治療をどのように行ったのか?
手による治療で、Tさんの耳鳴りは改善したのか?

について解説は次回させていただきます。

食事や生活習慣についても解説します。

では、次回もよろしくお願いいたします。


最後に


最後にまとめをさせていただきます。

  • 耳鳴りについての一般情報を解説させていただきました。

  • 耳鳴りは、あなただけでなく多くの著名人も経験していることを公表されています。

  • 耳鳴りが気になったら受診をすることをお勧めしました。

  • 耳鳴りの原因は多岐にわたり、その原因を見つけることが重要だとお伝えしました。


今回のお話は以上です
長文をお時間を割いて最後までお読みいただき、
本当に感謝しております。
ありがとうございます。

私は文章にするのが苦手ですが、
できるだけ伝えたいことを書いてみました。
もし間違いや不明な点がありましたら、
ぜひコメントやメールで教えてください。
喜んで加筆修正いたします。

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タイトル写真は
Oleksandr P
による美しい写真を使わせていただきました。




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