【短編】 カコミライ運送
深夜、眠ろうと思って布団に入っ瞬間、アパートの部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「こんばんは、カコミライ運送の宅配便です」
深夜の配達なんて迷惑でしかないが、こんな時間まで働いている配達員も大変だなと思った。
「この荷物は、現在から百年後の二二二二年の世界から届けられたものです。通常時間の荷物とは違うため、開封する前に必ず注意書きをお読み下さい」
私は、配達員からダンボール箱と注意書きの紙を受け取り、首を傾げながら、とりあえず注意書きを読んでみた。
「時間を超えて届けられ