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梅の着物で長浜盆梅展へ

着物を着るようになって、2年目です。
コーディネートがイマイチわからなくて、ちぐはぐだろうなあという自覚を持ちつつも、着物ででかけたくてしょうがない盛りのこの頃。長浜へ行く機会に恵まれました。

最近、遠出する時にご一緒させて頂いているのは、もっぱら「KIMONO刀屋(@kimono_0088)」の森島礼子さんです。今回も「一緒にどう?」と誘ってくださって。

お互いに細々した仕事を常に抱えていて、休みが定まらないので、昨年のうちに「3月までのどこかのタイミングで行こう」とだけ決めていました。日帰りです。

結果的には1月下旬。この日なら、という日がやってきました。

旅の目的は「長浜盆梅展」です。ご存じでしょうか。
大きな鉢に植えられた、樹齢何百年といった貴重な梅の木が、明治時代に建てられた迎賓館のお座敷にところ狭しと飾られるイベントです。それぞれの梅の木に相応しい演出がされていて、実に見事なんです!
ちなみに、着物で行くと無料で入れます。

会場の「慶雲館」は、国指定名勝とのこと。

当日の予報は雪。さらに、その日の夜か翌日からは何十年に一度クラスの大雪になるので、不要不急の外出は控えるようにと、数日前からニュースで散々アナウンスがされていました。

だけど私たち、ここで弾丸的に旅を敢行せずして、ほかに都合がつく日はなさそうだし…。

だから、行っちゃおう。
まあ、大丈夫。二人して、ほぼ確信してました。
というのも、このような時の礼子さんは、そらもう、えげつなく頼もしい。
なぜなら、神がかったレベルで晴れ女だから。

去年の夏、一緒に与論島へ行った時は、さすがに飛行機飛ばんやろ…というレベルの台風直撃予報だったにもかかわらず、ピンポイントで与論にだけ快晴をもたらした人なのです。
西へ向かう他の飛行機は全滅。与論だけ。
礼子さんが「とりあえず、空港に行くだけ行ってみようよ」というから出かけたわけですが、私の場合、普段なら無駄足になるとハナから諦めてるところです。なので、こんな経験したことありません。そらもう、おののきましたよ…!

で、結局この日も、雪など一粒たりとも舞っていない。高速道路も至って順調。着いてみれば、ここは本当に湖北の長浜か?といいたくなるくらい、すっぴんの地面に、春の陽気。

ということで、もちろん着物で行きました!
着物を着て歩くことがどうしてこんなに心躍るのか?ほんと不思議。自分の着物姿を自分で眺めていられるわけでもないのにね。あ、じゃなくて、眺めてたとしたら、むしろ気恥ずかしくてままならんな(苦笑)

ランチは「茂美志”や(もみじや)」さんで
「のっぺいうどん」という長浜名物を頂きました。
「ロマン亭」さんで休憩。
アイシュペンナー(ウインナーコーヒー)が頂けます。
梅の柄の着物で行きました。
(全身の写真、撮っとかなあかんかったのに…)
長浜盆梅展の、見頃を迎えた立派な梅。
大きな鉢に植わった梅の木が、たくさん並びます。
小ぶりな梅も。つぼみばかりなのも、渋くて素敵。
水面に映す演出と照明によるシルエットがかっこいい。

何百年も大切に育てられてきた梅の木の、見頃を迎えた美しさを存分に堪能しました。とりわけ、もう咲く寸前だよっていう梅のつぼみの、丸くてふっくらとした様子の愛らしいこと。
隣で一足先に咲いている花と同じように、この子もきれいに咲く準備が整ったんだ。あとは咲くだけ。
ささやかな現象でも、未来に確信が持てる状態を目の当たりにすると、喜ばしい気持ちになります。

長浜では、世界遺産に指定されているお祭りがあるそうで、近くの冨田という地域では、人形浄瑠璃もあるとのこと!観てみたい!!
また行けたらいいなって思います。

ちなみに現地のお友達によりますと、翌朝起きたら、ものすごい積雪量だったそうです。
お天気に愛されている礼子さん、頼もしい存在です。

【つねまつあけみ・プロフィール】
2003年、仕事の合間に習い事がしたくなって通い始めた「京都インターナショナルアカデミーえほん教室」で、手作りの創作絵本の楽しさを知りました。
2005年、自主制作や手作りの絵本を扱う「ピクチャーブックギャラリーリール」を地元で始めました(現在の店名は「ギャラリーリール」)。
2008年、文具で豆本作りに親しめるキット商品「自分でくみたてる本seedbooks」を企画、販売開始(現在の商品名は「mamenowa」)。
2015年、情報サイト「関西ウーマン」で「女性におすすめの絵本」としてレビュー記事の担当を開始。
2021年、「ギャラリーリールのノート」として複数の執筆者による連載活動を始めました(https://note.com/galleryrire/)。
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上記は、いつ、どんなことの「初心者」だったかの記録です。いくつも「初心者」の経験を重ねていくうちに、今に至りました。
これまで経験させて頂いたり、見聞きさせて頂いたことをいかしたくて、今度は「創作活動や絵本作りの初心者」さんの、お役に立つための「初心者」になったばかりです。
堺で生まれて、ずっと堺で暮らしています。

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