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ルイジアナ州ニューオリンズ

一通りアメリカの大都市に行った後、次に行きたい街として挙がってくるのがニューオリンズ(New Orleans)。ルイジアナ州最大の40万人弱の都市で、2005年のハリケーン・カトリーナや、ジャズ発祥の地ということでも有名です。元々ルイジアナはフランスが統治しており1803年のルイジアナ買収によってアメリカに加わったこともあり、フランスを元にスペインやアフリカの影響が混ざった独特の文化が形成されています。

中心街はフレンチクォーターと呼ばれ、目抜き通りのバーボンストリートは多数の観光客でにぎわいます。米国では公共の場でお酒を飲むことを禁じられている州が多いのですが、バーボンストリートはゆるゆるで、巨大なブーツ型をしたグラスになみなみとついだお酒を片手にバケーションを楽しむ人が沢山います。

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9月のレイバーデイの祝日には、熊系オカマの祭典、Southern Decadenceというイベントが行われます。数年前に行ったときは、空港からホテルから小太りのオカマで埋め尽くされていました。ちょうどその年は嵐が来て多数の国内線が欠航になったのですが、ホテルで会ったテキサスからのグループは、どうしても来たかったので、道路が浸水している中10時間近くかけて車で来たというほどの熱の入れようでした。フレンチクォーターのバーではイベントやドラァグショー等がとりおこなわれ、とても賑やかな週末です。

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この地域の料理は、ケイジャン料理と呼ばれ、ガンボやジャンバラヤなどスパイスの効いた料理が有名です。そんな中でも私のお気に入りはPo-Boy。エビ、牡蠣といった魚介類のフライをタルタルソースとフランスパンに挟んだものです。調べてみたらPo-Boyの由来は、1920年代ストライキをしていた路面電車従業員に無料でふるまったサンドイッチで、経営者はその従業員たちをPoor Boyと呼んでいたから、とのこと。従業員をPoor Boyって呼ぶって、どんだけ人権がなかったのでしょう…。写真のJohnny’s Po-Boysは老舗で、場末感は満載ですが、キタナシュランなレストランで味は抜群、おススメです。

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日本にも過去進出していたようなのですが、フレンチクォーターにあるカフェデュモンドも有名です。揚げパンが粉砂糖に埋もれたベニエ(beignet)と呼ばれるドーナツが看板メニューです。ミシシッピ川沿いのレトロキッチュな雰囲気漂うお店です。このお店のコーヒーは日本の輸入食品店でもたまに見かけますが、かわいいグッズはお土産に最適です。

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ニューオリンズは世界最古の現役路面電車でも有名です。ビンテージ車両が郊外をゆっくり走っています。のどかに路面電車にゆられ、街並みを眺めるのも素敵な時間です。ニューオリンズはとても蒸し暑いのですが、途中Sno-Ballと呼ばれるかき氷を買って楽しむのも楽しいです。

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知り合いがニューオリンズに数年前に引っ越したのですが、治安はあまりよくなく、ハリケーン等気候条件も良くないので、住むのに快適な街ではないようです。また、日本人の私にとっては、南部の中でも更に独特なアクセント、語彙を使用するので、彼らの英語もなかなか理解できません。引っ越せと言われたら嫌ですが、観光で訪れて異文化を楽しむには最適の場所です。ケイジャン料理に舌鼓を打ちながらバーボンストリートで飲んだくれるバケーションというのもなかなかおススメです。

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