欲のない息子と短冊。

世間での「七夕」と言えば7月7日なんだけど
私の住んでいる地域では8月7日に七夕のイベントが行われる。
幼稚園・保育園の行事として
「短冊に願い事を書く」がある。

先日、先生からお願いされてしまった。

「息子くんに短冊に書く願い事を聴き出したかったんですけど、うまく聞き出せなかったんです・・・。お母さん、代わりに聴き出して短冊に書いてもらえませんか?」

・・・・・おおう。

年中さん(4才〜5才)ともなれば、自分の願い事も言えるし、短冊に自分で書くことくらいできるだろう。
それができなかったのである。

私は家に帰ってから息子に聞いてみた。

「やってみたいことってある?」

「欲しいものはある?」

と。
「願い事」と行ったところで「???」となるかなぁと思ったので
彼が答えられそうな質問にしてみた。

それに対しての息子の答えは

「わかんな〜い」

・・・・・おおう。

察して欲しいのだろうか・・・。

いやいや、察してくれじゃ誰もわかんないよ?自分のことだよ?
自分の思ったことを言っておくれよ。

と、言ってみたところで

「わかんな〜い」

・・・・・おおう。

私なんて、願い事たくさんあるのに。

・痩せたい
・北海道に行きたい
・ソラマチのキルフェボンで息子とお茶したい
・長野の善光寺に行きたい
・せめてキルフェボンのタルトをネット購入したい
・シレトコドーナツ食べたい
・お金欲しい
・机が欲しい
・ヨギボーが欲しい
・楽して消防設備士の免許が欲しい
・情報科の教員免許をお金をかけずに欲しい

なんて欲の多い母親なんでしょうか。
しかも自分のことしか考えていない、最低な親と思われても仕方がない。

結局、「シャークの掃除機が欲しい」で落ち着いたのだが
息子はどうやら不満らしい。

「ころがスイッチドラえもんも欲しいの」

・・・・・。うん。それは欲張りだからやめよっか。

こうして短冊を無事に息子と一緒に書き、保育園に提出したのだが

その日のNHKニュースでバスケットの様子が流れた際に言った息子の一言。

「息子ちゃんねー、これやりたいー」

・・・・・。おおう。

まさかの「バスケットがしたいです」

・・・・・。

早く言ってくれよ・・・・・。


短冊、書き直したいわ・・・。

もちろん


「安西先生、バスケットがしたいです」


と。

(家のどこかにスラムダンクがあるんだけど、どこにいったんだろう。山王戦の前までしか読んでないんですよ)

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