見出し画像

【2021年11月】読書記録 5冊

11月に読んだ本をざっくりと紹介します。

1.【海外子育て】みにろま君とサバイバル/谷本真由美(めいろま)著

英国に住むめいろまさんが、お子さんのみにろま君を育てることで見えた新しい世界について語っています。

<内容>
日本よりも海外の教育事情がいいというけれど
・自由に育てた結果、大人を尊敬しない好き勝手な子供が増えた
・無料の医療制度の陰でずさんな病院環境
・子供が一人で歩くなんてあり得ない各国の街
➡️日本ってかなり恵まれているんだよ
だからといってずっと日本にとどまるのも正解ではないけれど

<感想>
海外で現地の人と家庭を持ち生活しているめいろまさんだからこそリアルな話がたくさんなのかなと思いました。
日本でもできる教育のポイントは特に勉強になりました。

2.【受験小説】金の角持つ子どもたち/藤岡陽子著

中学受験の物語です。ドラマ化されている「二月の勝者」が陰とすると、こちらは陽な雰囲気で最後は晴々とした気持ちで読み終えることができました。

<内容>
・大好きだったサッカーをすっぱりやめて突然中学受験を目指す少年
・なぜ受験を決めたのか
・少年を取り巻く周りの大人たちの過去と献身的な支え

受験を決めたことで最初は動揺する両親が(お金とか、障害のある下の子の面倒とか)腹を括って前に進む姿も素敵だったし、少年を支える塾の先生の過去など、読んでいて家族や人生について考えさせられました。

「勉強が苦手な子どもでも、学力は上げてやらねばならない」
という先生の言葉がとても心に沁みました。

3.【ルポルタージュ】その子の「普通」は普通じゃない/富井真紀著

ご自身も貧困家庭で育ち、今ではサポート側にまわる著者さんの話が中心です。

<内容>
・なぜ貧困が起こるのか?
・子供食堂だけじゃ解決しない理由
・貧困時の心理
・なぜ周りに助けを求められないのか

冒頭から衝撃でした。今日本では子ども7人に1人が貧困とのことです。気付いていないだけで実は周りに困っている人がいるかもしれないと感じました。
貧困について知っておきたいという方にはおすすめの一冊です。多くの人にこの現状を知って欲しいです。なぜ生活保護を受けずに心中してしまうのか?なぜ抜け出せないのか?この本にはそのヒントが書かれています。

4.【育児エッセイ】僕はホワイトでイエローでちょっとブルー2/ブレイディみかこ著

2019年Yahoo!ノンフィクション本屋大賞に選ばれた前作の続編。

<内容>
イギリスに住む日本人のブレイディみかこさんの息子が元底辺中学校に入学。学校や街中の人との関わり合い、社会について疑問に思う息子とのやりとりがかかれています。

冒頭、家の前の不用品(ゴミ)を取りに来る移民の人たちとの関わり合いについて始まります。
移民・差別・様々な家庭環境・友人との関わり合い。
息子さんがモヤモヤとした気持ちを母親のみかこさんにぶつけて、それを二人で「こういうことなんじゃないかな」と話し合うのですが、思春期の男の子がお母さんに心開く様子が本当に羨ましくて、どうやったらこんな素晴らしい親子関係が気づけるのかな、と読むたびに感心させられます。

5.【探訪記】最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常/二宮 敦人著

東京藝大の学生さんの奥さんをもつ著者。
彼女の大学に関する発言や行動が他とは違ったユニークなものなのがきっかけで、芸術分野の最高学府にして日本トップの芸術大学「東京藝術大学」の学校の様子や学生について書かれた一冊です。

<内容>
・音楽科と芸術科の学生さんの違い
・各学科の学生さんはどんなことをしているのか
・名物学生など

学生さんの1日のスケジュールや、作品を通じてどんなことを思っているのかという話がとても興味深かったです。音楽家の指揮科の学生さんの指揮者の仕事と前準備についての話は全然知らなかったのでとても面白かった。
一つのオーケストラをまとめるためにこんな下準備が必要だったとは…!

読んだ本を振り返って

途中で読むのをやめてしまった本もあるので全部に当てはまっているわけではありませんが、今月は子どもとか教育関係の本が多かったなと思います。
11月はTOEIC受検(いつか記事に書きます)があったのであまり読書する時間が取れず…それでもこの5冊と出会えたことに感謝です。

皆さんはどんな本を読みましたか?よかったらコメント欄にて教えてください☺️


いただいたサポートで旬の本やイベント参加費など、記事に役立ちそうなことに使わせていただきます。サポートよろしくお願いします。